「気に入った映画を毎回レンタルしているけど、できればDVDでコピーしたい」「どうやってDVDをコピーすればいいか分からない」という方は、多くいらっしゃると思います。
今回の記事では、「DVD Decrypter」でDVDをコピーしてみたいけど使い方がよく分からない方、インストールしてみたけど日本語の設定方法が分からないという方に向けて、ダウンロードから基本的なソフトの使い方、エラー時の対処法まで、詳しく、かつ初めての方にも分かりやすく解説していきます。
DVD decrypterとは?
DVD decrypterとは、DVDをコピーするうえで定番の無料コピーソフトです。2005年に開発は終了しましたが、無料にも関わらずコピー機能は高性能なため、よく利用される人気のソフトです。
解除できるDVDのコピーガードは主にCSS、PUOs(ユーザー操作禁止、またUOPsという)、EC/RCE(リージョンコード)という三種類です。
しかし、正式版は英語版しかなく、またwindowsにしか対応していません。日本語にするには、別途「日本語化ファイル」ソフトをインストールする必要があります。また、すでに開発が終了していることから、最新DVDのコピーガードを解除できない可能性があります。
DVD decrypterをダウンロード&インストール
DVD decrypterをダウンロード
まずは「DVD decrypter」をダウンロードしますが、公式サイトは閉鎖しているので、今回はuptotownというサイト(https://dvd-decrypter.jp.uptodown.com/windows)からダウンロードします。
1 上記のサイトにアクセスすると、以下の画面が表示されますので、広告下にある青いボタンをクリックします。
2 クリックすると、青いボタンが緑色の「ダウンロード」と表記されたボタンに変わりますので、このボタンをクリックして、ソフトのダウンロードを開始します。
これでソフトのダウンロードは完了です。
DVD decrypterをインストール
次に、ソフトをインストールします。
1 ソフトをダウンロードしたら、画面下にファイルが表示されているので、ファイルのタブをクリックし、「開く」をクリックします。
2 すると、ダウンロードしたソフトのファイルが開きますので、その中から「SetupDVDdecrypter_3.5.4.0」をクリックし、セットアップ画面を開きます。
3 セットアップ画面を開くと、以下の画面が表示されるので、「NEXT」をクリックします。
4 次の画面でもチェックボックスはいじらず、「NEXT」をクリックします。
5 そうすると、保存先の設定画面になりますので、画面右側にある「Browse・・・」をクリックして保存先を指定し、「Install」をクリックします。
6 「Install」をクリックすると、以下の画面が表示されますので、「いいえ」をクリックしてください。
7 Installが完了すると、以下の画面が表示されるので、「Finish」をクリックして、ソフトを起動します。
ここまでが、ダウンロード&インストールのやり方になります。
DVD decrypterの日本語化設定
インストールした「DVD decrypter」は日本語に対応しておらず、英語表記になっているので、日本語表記の設定を行います。設定に必要なファイルはサイト(https://www.nihongoka.com/jpatch_main/dvddecrypter/ddec3540_jp/)からダウンロードします。
1 サイトにある「DVD decrypter 3.5.4.0 日本語化ファイル」をクリックすると、ファイルのダウンロードが開始されます。
2 ファイルがダウンロードされたら、画面下にダウンロードしたファイルが表示されていますので、ファイル横のタブをクリックし、「開く」をクリックします。
3 開くとフォルダの中に「ddec3540_jp.exe」というファイルがあるので、これをダブルクリックします。
4 ダブルクリックすると、以下の画面のようにデバイスの変更許可を求められますので、「はい」をクリックします。
5 そうすると、ドキュメント画面が表示されるので、「閉じる」をクリックして下さい。
6 閉じると、「バージョン英語からバージョン日本語に更新します」という画面が表示されるので、「はい」をクリックします。
7 次に、「差分適用フォルダ」という画面が表示されるので、「DVD decrypter」をインストールしたフォルダであることを確認したら、「はい」をクリックしてください。
8 クリックすると日本語化が開始されるので、日本語化が終了したら「閉じる」をクリックして完了です。
「DVD decrypter」を起動して、言語が日本語になっていれば完了です。
DVD decrypterの基本設定
日本語化設定が完了したら、次に「DVD decrypter」の基本設定を行います。
DVD decrypterの基本設定(一般)
1 ツールメニューから「各種設定」をクリックし、「一般」をクリックすると以下の画面が開きますので、それぞれ①~④を確認します。
- 「マクロビジョン保護を除去」にチェックが入っているか。※DVDコピーガードを除去する機能です。
- 「RCE保護リュージョン」が「2」になっているか。※日本国内のDVDプレーヤーで再生する場合、「2」に設定が必要です。
- 「標準出力先」で出力ファイルの保存先を指定しているか。
- 「プロテクト構造チェック」にチェックが入っているか。※リッピングしたいDVDにコピーガードがかかっているか調べる機能です。
これで、一般の設定は完了です。
DVD decrypterの基本設定(IFOモード)
次に、IFOモードの設定を行います。
1 先ほどと同様にツールメニューから「各種設定」をクリックし、今度は「IFOモード」をクリックすると、以下の画面が開きますので、それぞれ①~⑤を確認します。
- 「メインムービーPGCを選択」にチェックが入っているか。※予めタイトルの一番長いものを選択する機能です。
- 「ストリーム処理を有効」にチェックが入っているか。※DVDの映像・音声ファイルの詳細をチェックしたり、一部を取り出したりする機能です。
- 「あいまいなCellを非チェック」にチェックが入っているか。
- 「IFOファイルをコピー」にチェックが入っているか。
- 「VOB PUO」にチェックが入っているか。
これで、IFOモードの設定が完了です。
DVD decrypterの基本設定(CSS)
次に、CSSの設定を行います。
1 これまでと同様にツールメニューから「各種設定」をクリックし、「CSS」をクリックすると以下の画面が表示されるので、「CSSクラック方法」は「なし」にチェックを入れ、「CSSサイズ」の値を「1000 Sectors」に設定します。
この「CSS」を解除してDVDをコピーしてしまうと、違法になってしまうので注意してください。
これで、「CSS」の設定は完了です。
DVD decrypterの基本設定(I/O)
最後に、I/Oの設定を行います。
1 これまでと同様に、ツールメニューから「各種設定」をクリックし、「I/O」をクリックします。すると、以下の画面が表示されるので、「バッファサイズ」の値を変更します。この設定を大きくするとコピーの品質が高くなります。だいたいPCのメモリー容量の40%程度に設定しましょう。
これで、「I/O」の設定が完了です。
DVD decrypterの基本的な使い方
ここまで、「DVD decrypter」のダウンロードからインストール、日本語化と基本の設定を行いましたので、次は「DVD decrypter」の基本的な使い方を解説していきます。
DVD decrypterの基本的な使い方
1 「DVD decrypter」を起動し、コピーしたいDVDをドライブに挿入してDVDを読み込むと、以下の画面が表示されます。
2 読み込みが完了したら、画面上部にある「モード」をクリックし、DVD全てをコピーする場合は出力形式を「FILE」、チャプターごとの場合は「IFO」を選択します。
3 モードを選択したら「出力先」のフォルダのアイコン(画面赤枠①)をクリックし、保存先を指定したら、画面下にある赤枠②の部分をクリックしてコピーを開始します。
4 以下の画面が表示されたらコピー完了です。
DVD decrypterを閉じるときに表示されるエラーの対処法
ここまで「DVD decrypter」のダウンロードから基本設定、使い方までを解説させて頂きました。
次は、インストールした「DVD decrypter」を閉じるときにエラー表示が表示された場合の対処法を解説していきます。
1 以下の画面が表示されたら、それぞれ「OK」をクリックします。
↓
2 いったんデスクトップ画面に戻って、「DVD decrypter」のアイコンを右クリックし、「プロパティ」をクリックします。
3 「プロパティ」が開いたら「互換性」をクリックし、「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れます。
4 すると「ユーザーアカウント制御」が表示されますので、「はい」をクリックし、「DVD decrypter」を再起動します。
これで「DVD decrypter」を閉じる際のエラー対応は完了です。
まとめ
今回は、無料のDVDコピーソフト「DVD decrypter」のダウンロードからエラー対応、基本的な使い方を解説させて頂きました。
使い方は簡単ですが、冒頭でもご説明した通りすでに開発が停止しているため、強力なコピーガードを搭載した最新DVDをコピーするのは難しいのがデメリットです。
そのため、最新のDVDもコピーできるコピーソフトが必要で、最新のOS(windows10)では動作できないのがデメリットです。
一方で、著作権のないDVDのコピーにはかなり重宝できます。「まずは無料でDVDコピーソフトを使ってみたい」という方は、今回の記事を参考にしていただき、是非一度試してみてください。
ただ、一番の注意点として、基本的に市販のDVDのプロテクトを解除してコピーすることは違法になります。自身で作成したDVDのコピーなどに利用するだけにして、著作権をもつコンテンツには利用しないようにしましょう。