コーデックとは?動画加工に必須なCodec基本知識を分かりやすく解説

  • 2021年9月10日
  • 2021年9月28日
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コーデックとは?動画加工に必須なCodec基本知識を分かりやすく解説

動画のポスト制作を担当するプロな業者でも、動画を編集して投稿することが多いWebマーケッターでも、より専門的な動画加工ソフトウェアを使用するとき、或いは動画プラットフォームの要件を満たす動画を投稿する場合、必ず動画コーデック(Codec)の設定を行うのです。たまたま動画ファイルを扱う程度の方でも、コーデックについて知っておくと、関連設定を際に戸惑わなくなるはずです。

この記事では、コーデックに関する知識や概念をまとめてみました。いずれの読者にしても、動画ファイルの仕組みについてより深くご理解いただき、動画加工のお役に立ていただければ幸いです。

コーデックとは?

コーデック(Codec)とは英語Compression/Decrompressionという二単語の頭文字を取った略語で、PCなどの電子デバイスにメディアファイル(特にデジタル動画)をどのように処理するかを伝える一連のルールのことです。

このルールを実現するにはまた「エンコード」(encode)と「デコード」(decode)という二つのプロセスがあります。それぞれ、「コード化、記号化」と「コード復号」という意味ですが、本質を言うと「圧縮」と「圧縮解除」との二つのプロセスです。

つまりコーデックは動画ファイルを小さくして保存し、必要なとき、圧縮されたデータを再び使用可能な動画に変換することができます。

なぜ動画の圧縮が必要

圧縮されてない生の動画ファイルは常に非常に大きいので、エンコードしないといけないです。圧縮なしの4K映像は1分だけで数十GBにもなります。ワークフロー全体で非圧縮映像(エンコードされていない映像)を扱うことは現実的ではありません。ほとんどの場合、それがあんまりにも大きくて複雑なので使いこなせることが不可能です。

映像をエンコードすればサイズを大幅に減らして使いやすくすることができますが、圧縮したからといって映像の品質が悪くなるわけがありません。

すべてのコーデックが同じではなく、優れた画質を提供するコーデックが選択できます。適切なコーデックを使用することで、映像はより扱いやすくなる同時に、元の動画と同じレベルの画質を保つこともぜんぜん可能です。

最近よく使われてる動画コーデックまとめ

ここでは実際のコーデック設定のスクリーンショットを例にして、常に使われるコーデックのタイプをまとめましょう。

H.265/HEVC

HEVCとも呼ばれるH.265は、多くの人に好まれるコーデックとなっています。H.265は、4Kビデオストリーミング専用に設計されており、非常に効率的な圧縮を行うことで、高品質な映像を比較的小さなファイルサイズで提供します。H.265にはまだいくつかの互換性の課題がありますが、現時点ではほとんどのストリーミングビデオプレーヤーが容易に再生できます。H.265は、少なくとも最近発表されたH.266が利用可能になるまでは、現在利用可能な最も効率的なコーデックと言えるでしょう。

H.264/AVC

H.264は、かなり長い間、動画ストリーミングの標準となっていました。H.264はブルーレイディスク用に開発されましたが、あらゆる種類のプレーヤーやストリーマーに広く採用されています。非常に優れた画質と効率的な圧縮を実現していますが、最新のH.265ほど強力ではありません。互換性にはまだ不備があるので、ファイルが多少大きくなっても気にならないのであれば、H.264が最も安全な選択と言えるでしょう。

H.264はまたMPEG-4 Part 10といい、MPEG-4規格の一部となります。

MPEG-4

H.264やH.265など最新のコーデックに人気を奪われてしまったが、MPEG-4もかつてオンライ動画ンストリーミングで極めて一般的なコーデックでした。MPEG-4には複数の規格があり、その中にはH.264に近いものありました。MPEG-4は今でも十分に使用できますが、H.264やH.265よりもMPEG-4を選択する理由を探す必要があるかもしれません。

DIVX・XVID

DivXは、オープンソース版のXviDとともに、ファイルサイズが著しく大きくなることを犠牲にしてビデオ品質を最大化するように設計された古いコーデックです。DivXは、動画がハードドライブに直接保存される場合など、ファイルサイズへの要求が少ないさまざまな場面で今でも使用されています。

VP9/WebM

H.265というようなお金を払わないといけないライセンス制のコーデックに引き換え、VP9はGoogleが開発したオープンソースのコーデックです。ライセンスフリーでこのコーデックを使用できます。一般的に言うと、VP9は一貫性と信頼性のより高いストリームを生成し、H.265(HEVC)はより高品質の動画を生成できると見られています。

VP9は、ファイルサイズがより小さく、配信しやすい動画を生成するために開発されました。H.265は、様々な技術を駆使して動画を圧縮し、最終的にかなり高いレベルのディテールを保持した圧縮動画の作成が強みです。

AV1

VP9の他にも、AV1というオープンソースのコーデックが開発されています。AV1はAOMedia Video 1の略称です。インターネット上の動画コンテンツのストリーミングに特化した、オープンソースの動画コーデックです。AV1は、VP9コーデックの後継として開発され、映像品質とファイルサイズの両面でHEVC(H265)コーデックと直接競合します。AV1はまだ非常に実験的なコーデックですが、Firefox、Google Chrome、VLCプレーヤー、FFmpegなどでサポートされています。

コーデックではロスレスとロスありの違いがある

ロスレス・コーデック

これらのコーデックは、品質を損なうことなく、動画を再生させます。ロスレスコーデックでエンコードされた動画は、通常、素晴らしい品質を持っていますが、多くのストレージを必要とします。

例えば、H.264

ロスありのコーデック

ロスありのコーデックはまた非可逆圧縮と呼ばれ、データがある程度失われるせいで画質が逆コーデックより低いが、ファイルサイズが小さくなり、管理しやすいです。

例えば、Xvid、DivX、MPEG4

コーデックと拡張子との関係は、コンテナとは

ここまで読んで、コーデックと動画の拡張子とはどんな関係があるのかと疑問を抱えるようになるでしょう。コーデックより「.MP4」のような拡張子で表示した動画の形式にもっと馴染みがあるのは一般です。両者の関係を簡単に言うと、動画形式は容器みたいで、コーデックを含んでいます。そのため、mp4、mkvなどの動画フォーマットはまたコンテナー(container)と呼ばれます。

一般的な動画フォーマットやコンテナは、AVI、MP4、WMV、MKV、MOV、FLVなどの例が挙げられます。

実はコンテナは、一連のファイルの集合です。中には、特定のコーデックを使って圧縮されたデータが入っています。例えば、AVIファイルには、XviDなどのコーデックで圧縮された動画が含まれています。通常、コンテナは動画と音声のコーデックで構成され、また、字幕やチャプターなどの他のファイルをさらに含むこともできます。

コーデック拡張子事例圧縮
H.264MP4, MKV, 3GP, FLVロスレス / ロスあり
H.265(HEVC)MKV, MP4ロスあり
XviDAVI, MKVロスあり
DivXAVIロスあり
MPEG1Video CD, MPGロスあり
MPEG2DVD (VOB), Blu-ray (TS), MPGロスレス
MPEG4MP4, AVI, MKVロスあり

Codecによる動画再生のエラーと対策

Codecによる動画再生のエラーの原因

MP4のような通常形式の動画ファイルを入手したが、その形式に対応したプレーヤーで再生できない場合は、動画プレーヤーがその動画ファイルのコーデックに対応できない可能性が高いです。

動画コーデックと音声コーデックのどちらがサポートされていないかをまず判断しよう。映像と音声の両方を正しく流すために、プレーヤーが動画ファイルの動画コーデック部分と音声コーデック部分の両方に対応する必要があります。

H264の動画コーデックに対応しているプレーヤーに比べて、H265の動画エンコードに対応しているプレーヤーが少ないため、一般的な動画フォーマット(コンテナ)ではあるものの、H265というコーデックが使わているが原因で、正常に再生できないということがよくあります。

解決法

ファイルのコーデックとプレーヤーがサポートしているコーデックを別々に判断し、プレーヤーがファイルの音声とビ動画コーデックをサポートしていることを確認してください。多数のコーデックに対応した高性能なプレーヤーの使用がおすすめです。

動画プレーヤーが対応しているコーデックは、プレーヤーの公式サイトで確認できます。動画ファイルに使用されている音声/動画コーデックを確認するには、無料な小型ソフト「mediainfo」がおすすめです。

「mediaifo」はとても使いやすいです。ソフトウェアのウィンドウにファイルをドラッグ&ドロップするだけで、エンコード情報を含むすべての情報がソフトウェアに表示されます。

codec確認

この画像から分かるように、この動画が使っているコーデックはMPEG-4/AVCです。

また、動画ファイルが採用している動画コーデックと音声コーデックをもっと一般的なものにすることで、多数のプレイヤーで再生させることもおすすめです。必要なソフトは完全無料なトランスコードのソフトHandbrakeです。使い方はこの記事をお読みください。

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