動画作りをしてみたいと思ったら、動画編集ソフトが必要になります。しかしこれまで動画編集をしたことない人からすれば、どのソフトを選んだらよいのかわからないでしょう。今回は動画編集ベテラン勢がおすすめする、初心者でも扱いやすい編集ソフト「bandicut」を紹介します。
bandicutとは
bandicutは動画の部分カット・結合、分割を行うシンプルな編集ソフトです。対応している形式のファイルから必要な部分を切り出して保存したり、動画から不要な区間を切り取ったりができます。さらに複数のファイルをひとつにまとめられる、便利な機能があります。
最近ではスマホでも動画編集できるアプリが多く出ていますが、bandicutはスマホの動画編集アプリよりも使いやすいのです。さらにすべて日本語なので優しいソフトといえるでしょう。
パソコンで動画編集を行えばデータ容量の心配はありません。また編集中に電話がかかってきて、編集を強制的に中断することがなくなります。
初心者でも簡単に扱える編集ソフトとして人気
日本で使われている動画編集ソフトのなかでは、初心者用に人気があるソフトです。シンプルな作りで動画編集に必要な最低限の機能しかはいっていないので、たいへん使いやすくなっています。
ダウンロードからインストール・セットアップまで難しいことが一切なく、画面の指示通りに作業を進めていけば動画編集ができる優れものです。
ただしbandicutにはスマホのように動画編集で使える素材は入っていないので、自分で用意してください。
単純に動画のカットとファイルをまとめるだけなので、bandicutの扱いになれたら外部ソフトを入れてパワーアップさせている人もいます。
bandicutには無料版と有料版がある
bandicutの嬉しいところは有料版と無料版があり、いきなり有料版を購入しなくても無料版でお試しができます。無料版を使う場合は、以下の制限がかかりますのでそれを理解したうえでご利用ください。
- 出力時に高速モードが使えない
- 編集後の画面にソフトのロゴマークが入る
標準モードでも十分使えますが、bandicutの武器は高速モードでの編集作業なので気に入ったら有料版を購入してもよいでしょう。
パソコンを2台使うか、他のソフトとセットで買うかで値段が変わっていきます。
個人的におすすめなのが、bandicutとbandicamのセットのプランです。記事の後半でも紹介するソフトなので、記事を最後まで読み終わってから検討してもよいでしょう。
bandicutのダウンロード・インストール方法
ホームページhttps://www.bandicam.jp/bandicut-video-cutter/
ダウンロードからインストール方法ですが、bandicutは下記のメイン画面「ダウンロード(無料)」か「製品購入」から選択すると、すぐにダウンロードがはじまります。
ライセンスや対応しているOSを確認しましょう。ちなみにbandicutはMac IOSには対応していないので、ご注意ください。ダウンロードボタンを押したら、指示に従ってインストールを開始しましょう。
外国の編集ソフトのように面倒な操作なしに、ソフトをパソコンに入れられます。
bandicutの使い方
ここから具体的にbandicutの使い方をお話していきます。難しい作業はほとんどないのですぐに覚えられるはずです。
カット作業
bandicutを立ち上げ「カット」を選択し、カットしたい部分を選んでください。開始時間や終了時間などをクリックすることで、自由に好きな場所を切り取り可能です。動画の切り出しも細かくできるため、拘りの動画を作れるでしょう。
ファイル名や保存先を設定し「スタートボタン」を押すだけでよいので、作業は非常に楽です。
不要な部分をバーで選択するだけでOKです。
「カット」から動画ファイルを追加して、保存したい部分の開始時間と終了時間を選択し「区間追加」を押します。「出力ファイルを結合する」でスタートボタンを押せば、不要な部分を切り取って保存が可能です。
分割作業
bandicutの分割機能はひとつのファイルを複数のファイルに分割できます。「分割」から動画ファイルを選択し、区間数や時間を均等分割しましょう。
結合作業
次に結合作業ですが「結合」を選択すると、結合させたい複数の動画ファイルを選択し「スタート」をクリックしてください。出力ファイル名、出力先などを設定してひとつのファイルとして出力できます。
出力設定
出力設定も高速モードと標準モードはどちらかを選択するだけで、切り換えも簡単です。
これだけシンプルなので、初心者でもその日のうちからすぐに動画編集ができます。
bandicutの評判と評価
使ったことのないソフトを購入、使用する前にチェックしておきたいのが、実際に使っている人の感想や使う予定の機能があるかないかなどです。購入前にbandicutのメリット、デメリットを知っておくことも大事なことでしょう。
編集ソフトとしては機能は少ないものの、初心者には丁度よく動画編集をこれから覚えていくのなら十分なボリュームです。ただし字幕を付けることとエフェクトをかけることは不可能です。他のソフトと合わせて使うことをおすすめします。
bandicutは簡単に動画編集をしてみたい人やベテランでも簡単に使いたい人におすすめです。
そしてbandicutのデメリットとしては、ソフトが重いことや作動が途中で停止してしまうことです。これは使用しているパソコンのスペックが低いと、bandicutの動作が悪くなってしまうことがあります。bandicutを使用する前に、bandicutが使えるOSなのか確認しましょう。
bandicutでは字幕を入れることができない
動画のカットや結合に特化した編集ソフトなので、字幕を追加できません。すでに字幕が追加されている場合はそのまま編集できますが、字幕やトランジションを追加するには別のソフトが必要になります。
bandicamを使って字幕が入れられる
ホームページhttps://www.bandicam.jp/
bandicutを販売しているところが系列のソフトbandicamを出しています。bandicamは字幕を追加したり、素材を読み込んだりが可能です。新たに他のソフトを探してくるよりも、bandicutとbandicamを最初から合わせて使う方が混乱を起こさず編集作業ができるでしょう。
そしてbandicamは高画質で高機能なソフトなので、字幕テキストは自由自在作成できます。
ロゴを入れた状態で透かしを入れるか、フォントはどうするか、文字の色や余白まで細かく設定ができます。起動の仕方も簡単で「ビデオ」→「キャプチャー詳細設定」を選んでください。
「テキスト」のタブを開いて「映像にテキストオーバーレイを追加する」にチェックを入れましょう。そして追加を押すと好きな場所にテキストを配置できるのでさきほどのように、字幕の詳細設定を行い追加してください。
Bandicamは他にも使える機能がある
字幕以外にもbandicamにはさまざまな機能があります。bandicutとbandicamをセットで使うことを検討している人は、こちらも参考にしてみてください。
PC画面録画
パソコンのデスクトップ上に表示されている画面を高画質で録画できます。動画やzoomなどのオンライン会議の画面を録画することができるので、後で何度も見返せるでしょう。また動画はすべて録画する以外に、部分保存もできます。
コンテンツの保存やオンラインで仕事のやり取りで、必要な人に重宝させる機能となっています。
初心者でも使える優しいキャプチャー機能
ゲーム実況動画を作りたいなという人にも、プレイしている自分の顔と声を録れる機能があります。Webカメラとマイクを用意すれば、キャプチャーボードなしですぐにはじめられるのです。ゲーム画面の録画から、アップロードまでbandicamひとつでできます。
ベテランの配信者でも簡易的、またはすぐに動画をアップロードしたい時に使うソフトなのでレベルを問わずに人気のあるソフトです。
設定もこの画面ひとつでササっとできるため、本当に使いやすいものです。
ちなみにbandicamも無料版がありますので、気になったら無料版を試してみてください。
bandicutと似たソフトやアプリもある
簡単に動画を編集できアプリやソフトは無数にあって無料で使えるものも数多くあります。そこでbandicut以外の動画編集ソフトやアプリをふご紹介していきましょう。
FlexClip(スマホ向け)
本当に動画編集初心者のためのアプリで、これ1つあればある程度センスのいい動画を作れます。アプリのなかにテンプレや、100万種類のフリー画像が使えるようになっています。誰でもイチから動画をデザインし作成が可能です。
ただしFlexClipは長時間の動画を作ることに向いていません。bandicutを使う前にFlexClipで動画作成を練習するのには、非常によいアプリでしょう。
losslesscut(パソコン向け)
ホームページhttps://forest.watch.impress.co.jp/library/software/losslesscut/
こちらはパソコン専用の動画編集ソフトです。画像の回転ができ、bandicutと同じような編集作業を無料でできるので魅力的なソフトでしょう。
ただしこちらは日本語未対応で他の海外のソフトのように日本語化することができないようです。
初心者が使うのには正直おすすめできないアプリですが、英語がある程度できるのなら一度使ってみてもよいでしょう。
少々お金がかかってもbandicutやBandicamの方が初心者には使いやすく、今後本格的に動画編集や実況動画を作っていくと、どうしてもお金がかかっていきます。また一度購入すれば、使い続けられるのでぜひ検討してみてください。
まとめ
初心者向け動画編集ソフトbandicutとbandicamはシンプルで使いやすく、誰でも憧れの実況動画を作り編集作業ができるものでした。
「動画作成に興味があるけど、どのソフトを使ってよいか分からない」「できれば日本語対応していて、分かりやすいものがほしい」という人におすすめのソフトです。いきなり買うことはせず、無料版をインストールして使用感を確かめてからにしましょう。
特別な知識や技術がなくても、ソフトを触り動画を作成していくうちに腕もセンスも磨かれます。bandicutとbandicamを使って、今日から動画配信や動画作成をはじめてみませんか。