せっかく手に入れた動画や音楽のMP4ファイルの音量が小さくて視聴しにくい、と困ったことはありませんか?そんなお困りを解決するために、MP4ファイルの音量を上げるツールをいくつか紹介します。
MP4ファイルの音量を上げられるプレーヤー
VLCメディアプレーヤー
ホームページhttps://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
VLC メディアプレーヤーは、無料で使用できるオープンコードのマルチメディアプレーヤーです。動画の音量を300%まで上げることができます。WindowsやMac、Linux、Android、iPhoneなど、さまざまなプラットフォームに対応しています。
多機能ながら広告なしで使え、数多くのユーザーに愛用されるソフトです。
このVLCメディアプレーヤーを使ってMP4の音量を上げる方法をご説明します。まずVLCメディアプレーヤーを起動させ、メニューから「ツール」で「設定」を選びます。またはショートカットキーで「Ctrl」+「P」を押します。
次に、左下から「設定の表示」を選び、「すべて」をチェック。左の上の検索バーに、「最大音量」を入れ、「Qt」をクリックします。すると「最大音量を表示」などのオプションが表示されるので、300を入力し、VLCを再起動します。
こうすることで、VLCでの動画や音楽の再生時には、大きな音量での視聴が可能です。しかし、この方法では、元のファイルの音量を上げることはできません。ここからは、永久的にMP4ファイルの音量を上げる方法をご紹介します。
MP4ファイルの音量を上げられるオンラインサービス
VideoLouder
ホームページhttps://www.videolouder.com/jp/
VideoLouderは、無料で使えるオンラインサービスです。動画ファイルをウェブサイトにアップロードすると、ファイルの音量を上げたり下げたりの調節が可能です。
アップロードされた動画ファイルは数時間後には消されるので、流出や悪用の心配はありません。
WindowsとMacの両方で使え、日本語にも対応しています。ソフトのインストールの手間を省きたいときにはVideoLouderがおすすめです。
対応している動画ファイル形式はMP4のほか、AVI、MPEG、MPG、MP4、MOV、XVIDなど、さまざまな種類があります。
音量は、最大50dBまで上げることが可能です。
VideoLouderでMP4の音量を上げるとき、動画の再エンコードはしません。そのため、画質や音質の劣化の心配はありません。
ただし、アップロードできる動画ファイルの大きさは最大500MBに限られています。また、動画の長さなどによっては処理終了までにはかなり時間がかかることがあります。
次に、VideoLouderでMP4の音量を上げる方法を説明します。まず、VideoLouder公式サイトにアクセスします。そして、「ブラウザ」をクリックし、アップロードするMP4動画ファイルを選択します。「アクション選択」の矢印を操作し、「音量を上げる」にします。
音量は「デシベル数は(dB)?」の矢印を操作して選択します。「ファイルをアップロード」をクリックすると、動画のアップロードと音量調節処理を同時に開始します。
処理が終了したら「Completed:Doenload File(○MB)」と表示されます。後は音量が調節された動画をダウンロードして終了です。
MP4ファイルの音量を上げるソフト
Xmedia Recode
ホームページhttps://www.xmedia-recode.de/
Xmedia Recodeは、Windows対応の無料動画編集ソフトですが、音声だけで音量などを編集することが可能です。Xmedia RecodeでMP4の音量を上げる方法を説明します。
まずXmedia Recodeを起動します。メイン画面の上部に、動画もしくは音声ファイルをドラッグ&ドロップします。もしくは「ファイルの追加」をダブルクリックしても構いません。
ファイルが追加できたら、ファイルを選択した状態で音声トラックのタブを開きます。音声トラックのタブの左側から、「音量補正」を選択します。「音量補正」の矢印から進み、以下の項目から音量補正の方法を選択します。
- 「音量変更」→%で音量を調整
- 「音量変更(dB)」→dB単位で音量を調整
- 「音量の正規化(dB)」→複数のファイルの音量を統一
この「音量の正規化(dB)」というものは、現在のファイルの音量を分析する機能です。音量の調整が終わったら、動画ファイルは動画部分の変更がないので、「ビデオ」のタブに移動し「モード」を変換からコピーに変え、エンコードさせないようにします。
最後は変換するファイルを追加し、エンコードすれば、音量調整が始まり、新しいファイルが完成します。
AviUtl
ホームページhttp://spring-fragrance.mints.ne.jp/aviutl/
AviUtlは、動画の音声を調整できる、無料の動画編集用ソフトです。音声全体を音量調整できるほか、部分的に行うことも可能です。さらに、動画の音量を徐々に大きくしたり小さくしたり、という音量フェードの機能もあります。
動作環境は、Windows7/8/8.1/10(64bit)に対応しています。AviUtiと拡張プラグインのインストールは多少複雑ですが、音量調節はとても簡単です。
ここからは、AviUti でMP4の音量を上げる方法を説明します。まず、AviUtiを起動し、音量を上げたいMP4動画ファイルをタイムラインにドラッグ&ドロップします。動画ファイルと動画中の音声ファイルがレイヤー別に表示されます。
次に、タイムラインに表示された音声を選び、設定画面を表示させます。音量のスライダーを右に動かすと、音量が大きくなります。音量の調節が終わったら、「ファイル」から「プラグイン」、「拡張×264出力(GUI)Ex」の順にクリックし、動画を保存して終了です。
AviUtiで音量を最大にする場合は、設定ダイアログを使わずとも一気に変更可能です。メニューバーの「設定」に「音量の最大化の設定」をクリックし、音量最大化ウィンドウを起動します。「音量の最大化」のウィンドウでドラッグし、音量を調整します。
この機能の標準は、元の2倍ほどの256に設定されています。さらに大きくしたい場合には、設定ダイアログを使いましょう。
メニューバーの「ファイル」をクリックして、「AVI出力」を選びます。しばらくすると作業終了です。
WinX HD Video Converter Deluxe
ホームページhttps://www.winxdvd.com/hd-video-converter-deluxe/index-jp.htm
WinX HD Video Converter Deluxeは、無料でダウンロードできる動画処理ソフトです。Windows版とMac版の両方があり、動画の音声やBGMの調整も行えます。WinX HD Video Converter DeluxeでMP4の音量を上げる方法は、以下のようになります。
まず、WinX HD Video Converter Deluxeを起動し、上部の「動画」をクリックします。そこから、該当するMP4動画ファイルを追加します「出力プロファイル」のウィンドウが表示されるため、出力プロファイルを選び、「OK」をクリックします。
そのあと、目的のMP4動画ファイルの部分にあるハサミのマークの「編集」をクリックし、編集機能を起動します。新しく出てきたウィンドウで「通常」をクリックして、「オーディオボリュームを調節する」にチェックを入れ、音量の変更機能を立ち上げます。
ここでスライドバーを調節し、音量を調節し、「完了」をクリックします。次に、保存先を指定します。保存先は、「参照」をクリックすると変更が可能です。
完成までは数分で、出力フォルダに動画ファイルが保存されます。
Vidmore動画変換
ホームページhttps://www.vidmore.jp/video-converter/
Vidmore動画変換は、動画のノイズを取り除いたり揺れを軽減したりなど、さまざまなビデオ効果を編集できる無料動画編集ソフトです。Windows版とMac版の両方があり、動画中の音声の調整も可能です。Vidmore動画変換でMP4の音量を上げる方法は、以下のようになります。
まずはVidmore動画変換を起動し、「ファイルを追加」をクリックして音量を上げるMP4動画ファイルを追加します。
動画ファイルは、1度に複数の追加と編集が可能です。
次に、「編集」をクリックし、ビデオ編集ウィンドウを開きます。このウィンドウではトリムや回転、切り取りや強調、効果や透かしなどの編集機能を使えます。ここでは「効果」を選びます。次に、「エフェクト」をクリックすると、音量の調整が可能です。
スライダーを右に動かせば音量が上げられます。音量を調節し、終わったら「適用」をクリックします。その後「プロファイル」をクリックし、ドロップダウンリストからビデオに合った出力形式を選びます。
MP4の他はMOV、AVI、MKV、FLVなどの形式が選択可能です。「変換」ボタンをクリックし、編集した動画ファイルをパソコンに保存します。
VideoProc Converter
ホームページhttps://jp.videoproc.com/index_wap.htm
VideoProc Converterは無料の高機能動画編集ソフトで、音量調整機能が備わっています。Windows版とMac版の両方があります。MP4のほか、ほとんど全ての動画、音声ファイル形式に対応し、簡単に音量を調整することができます。
ビットレートの変更や動画の再エンコードなども行わないため、音質と画質を劣化させることなく音量を上げられます。
VideoProc ConverterでMP4の音量を上げる方法は、以下のようになります。まずは、VideoProc Converterを起動し、メイン画面から「ビデオ」をクリックします。
上部にある「ビデオ」から音量を上げるMP4動画ファイルを追加し、「オプション」をクリックします。次に、「ビデオ編集」をクリックすると、「ビデオ&オーディオ」の設定画面が表示されます。
「音量」を調節するスライダーを右に操作することで音量を上げ、音量の調節が終わったら「完了」をダブルクリックします。出力形式を「H264(MP4)」にし、後は「RUN」をダブルクリックして完了です。
iMovie
ホームページhttps://www.apple.com/jp/imovie/
iMovieは、MacとiPhone用の無料動画編集ソフトです。動画中のBGMや音声ファイルの細かい音量設定が可能です。iMovieでは、全体的な音量設定だけでなく、部分的な調整も可能で、音量は400%まで大きくすることができます。
また、iMovieでは音の大きさを波形で表示するため、波が高ければ音量が大きいとわかるので、どの部分の音量が大きいのか、小さいのか、非常にわかりやすくなっています。
音量の変化とともに、BGMや音楽ファイルの波形と色が変化するため、操作が簡単です。
iMovieでMP4の音量を上げる方法は、以下のようになります。まず、iMovieを起動し、音量を上げたいMP4動画ファイルをパソコンから選択し、タイムラインにドラッグアンドドロップします。
動画のプレビュー画面上部にある「音量」をクリックし、ドラッグして希望の音量にあわせます。ここでは、最大400%まで設定できます。設定が終わったら「共有」をクリックし、「file」をクリックし、名前を入力し出力します。
WonderFox HD Video Converter Factory Pro
ホームページhttps://www.videoconverterfactory.com/jp/hd-video-converter/
WonderFox HD Video Converter Factory Proは、音楽、動画ファイル形式の変換、音楽、動画ファイルのダウンロード、動画、音楽ファイルの圧縮などができる、多機能のWindows対応の無料ソフトです。
もちろん音声ファイルの音量を上げることも可能で、音量を上げたファイルは、動画や音楽をAndroid、iPhone、PS4などのデバイスに転送して、動画や音楽をちょうど良い音量で視聴することができます。
WonderFox HD Video Converter Factory ProでMP4の音量を上げる方法は、以下のようになります。まず、WonderFox HD Video Converter Factory Proを起動し、メインの画面で「変換」をクリックします。
次に「+ファイル追加」をクリックするか、ドラッグ&ドロップで動画を追加します。右側に表示される「出力フォーマットを選択」をクリックすると、希望する出力のフォーマットやデバイスを選ぶことができます。
次に、下部にある「パラメータ設定」をクリックし、「オーディオのパラメータ」から「ボリューム」が表示されます。ここのスライダーを右に動かすことで、最大200%まで音量が上がります。設定が終わったら、「確定」をクリックすると、設定が保存できます。
出力フォルダを設定し、「変換」を押して音量を上げます。MP4だけでなく、AVI、WMV、MKV、MP3の動画の音量も上げられます。
まとめ
MP4ファイルの音量を上げる便利なツールをいくつか紹介しました。ぜひ活用して、ストレスフリーで動画や音楽をお楽しみください。