burnaware freeは、DVDやブルーレイ、CDなどのディスクにデータを書き込めるライティングソフトです。フリーとは思えないほどの多機能さが人気の秘密です。
ただし、オーサリング機能はついていないため、主に光ディスクを自作するときに最後の書き込みプロセスとして使われています。基本操作も直感的でわかりやすいため、もしフリーでライティングソフトを探しているなら、burnaware freeがおすすめです。
burnaware freeでは何ができる?
Burnaware freeは、ディスク書き込みが可能なフリーのライティングソフトです。多機能かつ操作が簡単なため、効率的に使えるフリーソフトとして人気がでています。
無料版には一部制限はあるものの、DVDビデオはもちろん、CDやブルーレイディスク、ISOファイル、ブータブルディスクにも対応と、フリーとは思えないほどの多機能さが魅力です。
基本操作としては、ライティングモードを選び、焼きたいファイルやフォルダを指定するだけと簡単です。
以前は日本語化が大変でしたが、現在はインストール時に日本語選択のモードがついているので、インストール後すぐに使えるようになりました。フリー版でまず動作を確認し、必要に応じてプレミアムなどを利用するのがおすすめです。
burnaware freeで扱える形式
Burnaware freeで扱える形式には、たとえば、「データディスク」「オーディオ CD」「DVD ビデオ」「Blu-ray ビデオ」「ISイメージファイルの作成」「メージファイルを焼く」「マルチセッションディスクを作成」「ディスクのコピー」「RWディスクの内容を消去」「光学ドライブの性能を確認する」などがあります。
とくに、フリーソフトで音楽CDを作れるのは大きなメリットでしょう。
ただし、音楽CD作成には「MP3」「WAV」「WMA」「OGG」「M4A」 「AAC」「FLAC」「APE」などの音楽ファイルしか扱えない点には注意してください。
burnaware freeの使い方
Burnaware freeは、フリーのライティングソフトですが、非常にシンプルなインターフェイスで、しかも日本語バージョンも出ているため、初心者でもそれほど迷うことはないでしょう。
基本操作を覚えておけば、初心者でも簡単にディスクに焼き込みが可能です。以下に、burnaware freeの使い方を解説します。
まずはインストール
まずは、ソフトをインストールしなくては始まらないので、公式サイトにアクセスして、ダウンロードしてきましょう。
ホームページhttps://www.burnaware.com/download.html
3列に並んでいますが、Free版が欲しいので、burnaware freeと書かれた「Download」ボタンをクリックします。保存先を聞かれるので、任意の場所に保存しましょう。
保存したEXEファイルをダブルクリックすると、インストール画面が表示されます。最初に「日本語」と書かれた部分を選び、後はセットアップウィザードに沿ってインストールをします。
基本的には、同意すると次へをクリックしていけば大丈夫です。
ただし、途中でサードパーティのアプリのインストールを求められる画面があるため、こちらはチェックを外しましょう。インストールには時間がかからないため、スムーズに起動が始まります。
burnaware freeには制限あり
Burnaware freeは、複数のディスクに対応していますが、無料版には一部制限があります。2021/11/21 時点では、「ディスクのコピー」「Audio Grabber」「ISO の参照」「データの復元」「複数書き込み」が有料版の機能となっている。
基本的には、ISO以外のファイルを光ディスクに書き込む際にはインターフェイス上の「データ」を使い、ISOの書き込みには「ディスクイメージ」を選んでおけばOKです。
書き込みの操作の基本
書き込みにはデータディスクやオーディオCDなどとあるので、そちらを選ぶと、焼き込めるDVDディスクの読み込みなどが始まります。もし、PCにDVDドライブが搭載されていなければ、エラーが発生するので、焼き込みできるドライバは必須です。
もしドライバがない場合は、ISOファイルの作成などの項目が使えるので、そちらを利用してみてください。
ディスクのイジェクトに注意
ディスクに書き込むためには、当然ですが、光学ドライブを書き込むためのドライバとブランクディスクが必要です。
ディスクをセットすると、データの書き込み画面がでるので、ファイルをドラッグアンドドロップするか、メニューアイコンの「追加」を選んで書き込むファイルを用意しましょう。
メディアのファイルシステムの中から、「UDF」「ISO」「ISO+UDF」を選べばOKです。
また、Burnaware freeでの書き込みは、デフォルトではUDF1.02になっていますが、オプションからバージョンの変更も可能です。
ここでの注意点として、書き込み後のディスクがイジェクト無効になっていると、同じディスクへ書き込みが始まる可能性があります。
そのためディスクに書き込む際には、「書き込み後にディスクを取り出す」にチェックを入れて、同じディスクに書き込まれる不安を取り除きましょう。
またUFDでの利用でバージョンを変更したい場合などは、UDFのタブから自動設定を使用すると書かれた部分のチェックを外し、ファイルシステムバージョンから変更ができます。
データディスクでコピー
burnaware freeではオプションで「UDF 1.5以上」に設定することで、CD-RやDVD-Rなどのディスクに書き込みできます。DVDなどのディスクには一度だけ書き込めるタイプがあり、それらのディスクにファイル単位で追加、削除、ディスクフォーマットなども可能です。
また、burnaware freeでは、ウィンドウズのライブファイルシステムで書き込まれているファイルなどは、burnaware freeではパケットライトが使用できません。そのため、追記のみになる点には注意してください。
また、複数枚のディスクを作る際には、コピー数を複数にしてしまうと、同じディスクに書き込まれてしまいます。もし複数枚のディスクに書き込みをするなら、「複数配布ディスク」のメニューから書き込むのを忘れないでください。
ブータブルディスク機能とは
burnaware freeでは、ブータブルディスクの作成も可能で、「.ima」「.img」などのブートイメージも読み込めます。ただし、昨今のブートディスクなどはほとんどがISO形式なため、利用頻度は少ないでしょう。
もしISOファイルで起動ディスクを作りたいなら、burnaware freeのISO書き込みを利用し、ブランクディスクをセットして書き込みをするのがおすすめです。
複数枚に分割して作成
Burnaware freeの複数ディスク配布は、1枚では収まりきらないデータを複数の枚数にっ分けて書き込める機能です。ただし、1枚当たりのデータ容量は問題ありませんが、ファイル単体のデータが大きいときは複数枚に分割できません。
こちらの機能を使えば、ディスクの1枚に収まりきらないときに、自動で枚数を検知してくれるので、非常にわかりやすくなっています。枚数の確認が終わったら、書き込みディスクを選べば書き込み可能です。
もしデータを複数枚に書き込む場合は、書き込みしたいディスクにチェックマークが入らないといけない点には注意してください。ゲームデータなどは1枚に収まりきらないことも多いため、複数ディスク配布は活躍してくれるでしょう。
オーディオCDも作れる?
昨今はCDプレイヤーを使う方は減りましたが、オーディオCDを作っておけば、カーステレオなどでも再生できるため便利でしょう。
ただし、burnaware freeでサポートしている音源は、「MP3」「WAV」「WMA」「OGG」「M4A」「AAC」「FLAC」のいずれかである必要があります。また単体での追加は可能ですが、フォルダごとなどはできないため注意してください。
書き込み方法は、「Disc-at-once」か「Track-at-once」の2種から選ぶことができます。Disc-at-onceはCD内のデータをすべて書き込める機能で、Track-at-onceはトラック単位で書き込みをします。
Track-at-onceは追記も可能ですが、もしburnaware freeでオーディオCDを作るなら、安定して書き込めるDisc-at-onceを選ぶのがおすすめです。
ISOファイルの作成とコピー
ISOファイルのコピーや書き込みをする際には、メニューの「ISO 書き込み」か「ISOファイルにコピー」の機能を使います。+マークかデータのドラッグアンドドロップをして、まずデータを読み込むのが先です。
その後、上部メニューの「書き込み」をクリックすると、ISOの書き込みやコピーができるようになります。
ISOファイルの作成をメニューから選んだ場合は、以下の画面のように、まずイメージデータをドラッグアンドドロップなどで読み込み、上部メニューの作成からできます。
元のデータがISOでも、名前を変更して保存できるため、ディスクではなくPC内のデータとして扱うときにも便利です。ディスク上のサイズ目安のプルダウンメニューを開けば、ディスクに書き込めるかどうかの判断もできるでしょう。
burnaware freeで焼いたデータが再生できない?
burnaware freeで焼いたデータが一般のDVDプレイヤーなどで再生できない場合は、まず形式が合っているかをチェックしましょう。もし一般的なプレイヤーで見られるようにしたいのなら、DVD-Video形式で書き込まなければなりません。
PC上ならマウントすればISOファイルも見られますが、一般的なプレイヤーではISOファイルは閲覧できません。
そのため、テレビでも見られるファイル形式にしたいなら、別途オーサリングのソフトが必要になります。動画ファイルを読みこんだだけでは、プレイヤーやテレビでは見られない点には注意してください。
解決策としては、オーサリングソフトを利用し、データをDVD-Video形式にするしかありません。もしオーサリングソフトを使いたいなら、有料ではありますが「PowerProducer 6」か「Power2Go 13」を利用してみてください。
どちらのソフトも、オーサリングとライティングができるため、もし普段PCではなくテレビで視聴したいという方は購入してみるのをおすすめします。
オーサリング機能はない
Burnaware freeは、フリーソフトでありながらDVDなどにライティングができますが、オーサリング機能はありません。あくまでもライティングに特化したソフトであり、オーサリングはできないので注意してください。
オーサリングしたデータをburnaware freeでライティングする分には問題なく、普段通りにテレビなどで視聴できます。まず、MP4などをDVD-VDEO形式に変換する作業が必要です。
ただしburnaware freeを利用してライティングをする場合、DVDの視聴先をPCなどにしないなら、変換と書き込みに別々のソフトが必要となり効率的ではありません。
そのため最初からフリーのソフトを使わずに、有料のライティングとオーサリングができるソフトを利用した方が効率はよいでしょう。くれぐれもburnaware freeには、オーサリングの機能がついていない点に注意してください。
まとめ
burnaware freeの機能やできること、基本的な使い方などご紹介してみました。burnaware freeは、ISOファイルなどをDVDやCDなどのディスクに書き込めるライティングソフトです。データを簡単にディスクに書き込め、また音楽CDを作成できるなど活躍の場は広いでしょう。
ただし、市販のDVDのコピーなどは違法にあたるため、あくまでも個人で作成した動画データなどをコピーする目的で使ってください。音楽CDなども自分で楽しむ分にはグレーゾーンですが、公共の場で流す、もしくは販売するのは違法なので注意してください。