友達から借りたDVDをコピーしたい、そういったときにおすすめなのがDVDコピーツールです。DVDコピーツールがあれば、見たいDVDも簡単にコピーできます。ただいざDVDをコピーしようと思っても、「どうやってコピーすればよいかわからない」「DVDコピーをするためのソフトって、安全なのか」などお悩みの方も多いのではないでしょうか。今回の記事では機械が苦手な方でも簡単にDVDを簡単にコピーできるソフト、「DVDFab HD Decrypter」のダウンロードから、実際の使い方まで徹底解説していきます。
「DVDFab HD Decrypter」とは
「DVDFab HD Decrypter」は中国のソフトウェア会社「Fengtao Software」が開発・提供している、DVDFabの無料版です。DVDをコピーするうえでは最高のコピーソフトです。その性能は有料版にも劣らない、DVDコピー性能を有しています。そのコピー性能は最新のDVDのコピーガードも解除できるうえに、処理スピードも速いのです。謙遜なしに世界最高のコピー性能と、処理スピードをもったコピーソフトといえます。
OSはWindowsとMacに対応しており、無料版では珍しく日本語にも初期設定から対応しています。また有料版と無料版がありますが、実は無料版であっても30日間有料版の機能を使用できるのです。はじめての方にもおすすめができます。
ちなみに公式サイトにアクセスすると、「DVDFab HD Decrypter」の取り扱いページはあります。しかし実際にはDVDFab12無料版という取り扱いのため、「DVDFab HD Decrypter」=「DVDFab12無料版」となるのです。有料版も「DVDFab12」の、有料版を購入することになります。
「DVDFab HD Decrypter」の特徴をまとめると、以下の7つです。
ポイント
- 様々なコピープロテクトも解除できるプロテクト解除機能
- DVDのワンシーンまたはメインシーンだけをコピーできる2種類のコピーモード
- コピー元のDVD設定も編集できる多彩な編集機能
- DVDのデータをDVD-R1枚に収められる圧縮技術
- 有料版でもリーズナブルな販売価格(7,079円~)
- 初心者でも簡単な操作性
- 有料版購入後、30日間の返金保証付き
DVDFab HD Decrypterの使い方
「DVDFab HD Decrypter」の使い方を解説する前に、1点注意点として覚えてほしいことがあります。コピーガードで著作権保護された DVD/Blu-ray のコピーは、私的利用であっても違法行為であることです。また今回の記事は著作権保護されたDVDをコピーすることを助長する目的で解説しているわけではないので、プライベートで作成した映像の DVD/Blu-ray にご利用ください。
「DVDFab HD Decrypter」ソフトをダウンロードする際には、ウイルス感染の危険もあります。かならず公式サイト(https://ja.dvdfab.cn/hd-decrypter.htm#overview)から、ソフトをダウンロードしましょう。
手順① DVDFab HD Decrypterのダウンロード&インストール
まずは「DVDFab HD Decrypter」ソフトを公式サイトからダウンロードします。
1 公式サイトの画面下にある「無料ダウンロード」をクリックして、インストールファイルをダウンロードします。
2 インストールファイルをダウンロードしたら、画面左下にインストールファイルが表示されるので、タブを開き、「開く」をクリックしましょう。
3 インストールしたファイルを開くと以下の画面が表示され、画面中央の「クイックインストール」をクリックすると、インストールが開始されます。
4 インストールが完了すると、「Windowsセキュリティの重要な警告」ウィンドウが表示されます。「アクセスを許可する」をクリックし、操作画面に戻ったら「今すぐ起動」をクリックしてソフトを起動しましょう。
5 ソフトのダウンロードおよびインストールが完了し、「今すぐ起動」をクリックしたら、次に以下の画面のようにライセンス状況が表示されます。ここでは「体験」をクリックしましょう。
これで「DVDFab HD Decrypter」のダウンロードおよびインストール、ソフトの起動は完了です。
手順② DVDFab HD Decrypterの基本設定
ソフトのダウンロードおよびインストールが完了し、ソフトを起動したら次は基本設定を確認しましょう。
1 ソフトのトップ画面が表示されたら、画面右上の「下矢印」マーク(共有情報)をクリックします。
2 すると以下の画面が開きますので、まず「一般」タブを選択して言語を日本語に設定します。初期設定ですでに日本語が設定されているはずですが、他の言語を設定したい場合はここを変更しましょう。
3 次に「ドライブ」タブをクリックし、画面左の選択から「読み込み」をクリックすると、以下の画面が表示されます。「読み込みエラーが発生した際・・・」と「先読みキャッシュを有効」のふたつにチェックを入れましょう。※先読みキャッシュとはPCのDVDドライブからリッピングする際、ハードやメモリに前もってデータを読み込みます。そうすることでDVDドライブにアクセスする回数を減らし、ドライブの機能を長持ちさせる機能です。
4 次は画面左から「DVDライティング」を選択し、画面下にある「ライダブルディスクの場合・・・」にチェック、「ライティング後、ベリファイする」と「ライティング完了後・・・」のふたつのチェックは外しましょう。
- 「ライダブルディスクの場合、自動的に上書き」:DVD-RW(書き換え可能なメディア)を使用する場合もあるならばここにチェックを入れましょう。
- 「ライティング後、ベリファイする」:DVDへの書き込み後にエラーがないかを自動でチェックする項目ですが、かなり時間がかかるためおすすめしません。
- 「ライティング完了後、ドライブのトレイを排出しない」:ここは好みですが、自動で行いたい場合はチェックをしましょう。
5 DVDライティングの設定が完了したら、次にDVDの「保護」の設定を行います。画面上のタブから「DVD」を選択し、「DVD保護」を選択すると以下の画面が表示されます。「RCE(Region・・・)の除去」にチェックを入れ、その下にある「ディスクのリージョンコードを指定」タブを開き、「2-西欧、日本、南アメリカ」を選択しましょう。
※このとき、CSS・APS・ARccOS/RipGuardの3つは、コピーガードの解除を行う機能です。そのままDVDをコピーすると、冒頭でご説明した違反行為になってしまうのでチェックを外しましょう。
6 次にブルーレイディスクの設定を行います。画面上から「Blu-ray」を選択し、画面左から「Blu-ray保護」を選択すると以下の画面が表示されます。「RC(リージョンコード)を除去」にチェックを入れ、その下にある「ディスクのリージョンコードを指定」タブを開き、「2-西欧、日本、南アメリカ」を選択しましょう。
※このときAACS・BD+・ステルスクローン、CCIの4つは、コピーガードの解除を行う機能です。そのままDVDをコピーすると、冒頭でご説明した違反行為になってしまうのでチェックを外しましょう。
その他の設定は初期設定のままで大丈夫ですので、これで基本設定は完了です。
手順③ DVDFab HD Decrypter を使ってDVDをコピーする
ソフトのダウンロードおよびインストールと基本設定が完了したので、次は実際にソフトの使い方を解説していきます。
1 画面上の機能選択から「コピー」を選択し、パソコンのディスクトレイからDVDを読み込むか画面にある「+」をクリックして、DVDファイルを追加しましょう。
2 DVDを読み込んだら、画面上部の「コピー」を選択すると以下の画面のように「フルディスク」、「メインムービー」、「カスタマイズ」、「分割」、「結合」、「クローン/ライティング」などのモードが表示されるのです。使用用途にあったモードを選択しますが、今回は「フルディスク」を選択します。
3 ソフトがディスクを認識すると、以下の画面のように読み込んだディスクが表示されます。「DVDコピー体験版」というテキストの下に「再生」「情報」「映画/テレビ番組を検索」「詳細」と出力サイズのアイコンが表示されていますが、最初は設定を変更しなくて大丈夫です。
またこの時画面右側にあるタスクと呼ばれるスライドボタンで、タスクの有効/無効の切り替えができます。ここは有効(青色)になるようクリックしましょう。
4 次にコピーしたDVDを出力します。出力方法は2通りあり、「空白のDVDディスクへの書き込み」と「ムービーフォルダまたはISOイメージファイルとして保存」があります。
「空白のDVDディスクへの書き込み」で保存する場合は、画面下の「出力先」のリストから保存先の光学ドライブを選択してください。右側にある「コピー数」でコピーする枚数を設定したら、右側にある「開始」をクリックします。
処理が完了したら、DVDディスクへの書き込みは完了です。
3 「ムービーフォルダまたはISOイメージファイルとして保存」で保存する場合、画面下に「ISO」と書かれた保存形式のアイコンがあるので、アイコンをクリックします。
4 すると以下の画面のように保存先を選択する画面が表示されるので、保存先を指定して「保存」をクリックしましょう。
5 最後に 画面下の「出力先」に指定して保存先が反映されていればOKなので、画面右下の「開始」をクリックして、処理を開始します。
6 処理が完了したらコピーしたデータを確認しましょう。さきほど指定したファイルに「Clone」というフォルダが作成されており、フォルダの中にISOイメージファイルが保存されています。「ISO」と表記されたイメージファイルがあればコピーデータの保存が完了です。
DVDFab HD Decrypterの無料版と有料版の違い
ここまでDVDFab HD Decrypterの使い方を解説しました。冒頭での説明では、このソフトには無料版と有料版があると記載しましたが、実際にそれぞれのメリット・デメリットはなにがあるのかをまとめましょう。
ポイント
無料版でできること
- DVDコピー:チャプターによる出力範囲の指定は不可
- DVDリッピング:Fake vts protectionで保護されたDVDは不可
- Blu-rayコピー:最新Blu-rayのコピーガード解除は不可
- Blu-rayリッピング:北米版は不可
有料版でできること
- DVDコピー:チャプターによる出力範囲の指定が可能
- DVDリッピング:Fake vts protectionで保護されたDVDも可能
- Blu-rayコピー:最新Blu-rayのコピーガード解除も可能
- Blu-rayリッピング:北米版も可能
ただ有料版は30日間の試用期間があるため、仮に有料版を購入しても30日以内であれば無料で機能を使用できます。
まとめ
今回は無料のDVDコピーソフト「DVD HD Decrypter」の特徴と、ダウンロードから基本的な使い方を解説いたしました。使い方は案外簡単ですが、冒頭部分でもご説明したようにコピーガードで著作権保護された DVD/Blu-ray をコピーは私的利用であっても違法行為となります。プライベートで作成した映像の DVD/Blu-ray にご利用ください。
「DVDFab12」は、DVDコピー機能に特化した「WinX DVD Ripper Platinum」や、コスパ性能が高い「VideoProc」と比較しても、劣らないコピー性能と処理速度でコピーできる安心感たっぷりのコピーソフトです。 さらに操作性も非常に簡単なので、試しにコピーソフトを使ってDVDをコピーしてみたいという方は、今回の記事を参考にしてぜひとも一度試してみてください。