M4Aは音声ファイル形式の一つです。音声ファイルといえばMP3がより一般的ですが、MP3を再生できるプレイヤーでM4Aを再生できないこともあります。ここではM4Aとはどんなファイル形式なのかMP3との違いに着目しながら説明し、M4AからMP3に変換できるツールをいくつか紹介します。
M4Aとは?MP3との違いについて
まずはM4AとMP3の違いについて見ていきましょう。最初のところで触れたように両方とも音楽などを保存した音声ファイルですが、規格などが決定的に違います。
M4AはMPEG4の規格に基づいた音声ファイルの保存形式で、コーデックにはAACが使われるのが一般的です。MPEG4規格に基づくファイル形式の1つにMP4がありますがこれは音声だけではなく動画を保存できるファイル。
M4AはMP4の仕組みで音楽などの音声だけに対応したファイルになります。M4Aを開発したのはAppleですが、MP4からわざわざ名前を変えたのは拡張子を見ただけで音声ファイルか動画ファイル化を見分けるためです。
一方MP3はMPEG1の規格によって開発されたファイル形式で、同時にコーデックでもあります。30年以上前から利用されデジタル音楽の代名詞的な存在です。MP3ファイルを再生できないプレイヤーはないと思えるほど新旧問わずありとあらゆるアプリケーションや機器で再生できます。
M4AはMP3より後に登場したファイル形式で、同じサイズの音楽ファイルを比べるとM4Aの方が音質がいいとされています。今後も開発が進むことから将来性を期待されるファイル形式ともいえるでしょう。最新のアプリケーションはMP3だけでなくM4Aも再生できるものがほとんどですが、MP3と比べると再生できない状況に出会う確率は高いです。ここからはM4AからMP3に簡単に変換できるツールを紹介します。
M4A からMP3に 変換できるオンラインツール3選
それではM4AからMP3に変換できるオンラインツールを3つ見ていきましょう。オンラインツールはWindowsやMacなどのOS関係なく利用できるのはもちろん、システムをダウンロードしなくていい分より気軽に使えます。ここでは無料で利用できるものを集めました。
123apps Audio Converter
ホームページhttps://online-audio-converter.com/ja/
123appsはビデオやオーディオに関するアプリケーションや様々な種類のコンバーターを提供しているサイトで、その中にオンラインで使えるオーディオコンバーターもあります。無料でありながらあらゆるオーディオファイルに対応しているのはもちろん、音質やビットレートをカスタムできたり、オーディオ情報を登録できたりと便利な機能が充実しています。またアップロードしたデータは随時データベースから削除されるので安心です。ファイルをまとめて変換することもできます。
使い方はいたってシンプルです。まず①で『ファイルを開く』ボタンから変換したいM4Aファイルを選択します。PCからだけでなくGoogle DriveやURLさらにDropboxからアップロードすることも可能です。次に②でMP3を選び必要ならカスタム設定をします。後は『変換』をクリックするだけ。変換が完了したらファイルをダウンロードしてください。
Convertio
ホームページhttps://convertio.co/ja/m4a-mp3/
Convertioは動画やオーディオそれに文書や画像などあらゆるタイプのファイルが変換できるオンラインコンバーターです。100MBまでのファイルなら無料で変換することができ、もちろんM4AからMP3への変換も可能です。変換した後のデータは24時間以内に削除されるなどセキュリティも充実していて、カスタマイズ設定することもできます。またいくつかのファイルをまとめて変換も可能です。
使い方はまず『ファイルを選ぶ』ボタンから選択するかドラッグアンドドロップでM4Aファイルをアップロードしましょう。Google DriveやDropboxからもファイルを取り込めます。次にタブから変換したいファイル、この場合はMP3を選択します。選択するとすぐ横に設定アイコンが現れるので、必要な場合は設定を行ってください。ビットレートやオーディオチャンネル、さらに周波数や音量をカスタムできます。後は『変換』をクリックするだけですぐに変換が始まるので、完了後データをダウンロードします。
Anyconv
ホームページhttps://anyconv.com/ja/m4a-to-mp3-konbata/
Anyconvも約400種類のファイルが変換できるコンバーターです。変換できるファイルの最大サイズは100MBで1時間に60ファイルまでという制限はあるものの、機能は全て無料で利用することができます。またアップロードしたファイルは他の人がアクセスできないようになっていて1時間で削除されます。変換の過程で問題が発生した場合に、メールサポートを受けられるのが特徴です。ただ変換のカスタム設定はできません。
使い方は簡単です。まず『ファイルを選ぶ』ボタンから変換したいM4Aファイルを選ぶかドラッグアンドドロップでアップロードします。次にタブでMP3を選択し、『変換』ボタンをクリックしてください。これだけで変換が開始され、後は変換完了後にファイルをダウンロードするだけです。
M4A からMP3に変換できるフリーソフト3選
次にM4A からMP3に変換できるおすすめのフリーソフトを紹介します。オンラインツールと違いパソコンにダウンロードする必要がありますが、一度インストールしてしまえばインターネットに接続していないオフラインの状態でもファイル変換できます。また基本的に変換するファイルの容量に制限がありません。
Wondershare UniConverter
ホームページhttps://uniconverter.wondershare.co.jp/
Wondershare UniConverterは動画や音声ファイルのコンバーターで、もちろんM4AからMP3への変換も可能です。またファイルの一括返還にも対応しています。しかもファイル変換以外の機能も充実していてビデオ編集や動画ダウンロードもできます。もちろんダウンロードは無料です。
Wondershare UniConverterを使うにはまずソフトをダウンロードしてお使いのパソコンにインストールします。インストールが完了したらソフトを開いてください。
- 右上にある『ファイルを追加』ボタンかドラッグアンドドロップでM4Aファイルをアップロードします。
- 取り込んだファイルの情報が画面に表示されるので、そこにある歯車のアイコンをクリックしMP3を選択。
- 後は『変換』をクリックすれば変換が始まります。
画面の一番下にある『出力先』の横にあるファイルのアイコンをクリックすると保存先のフォルダにアクセスすることができます。変換のカスタムをしたい場合はMP3を選んだ場所にある『カスタマイズ』をクリックすると詳細設定が可能です。
RealPlayer
ホームページhttps://jp.real.com/windows/
RealPlayerは動画や音声を再生するためのプレイヤーとして有名ですが、動画や音声の変換機能や動画ダウンロードそれに動画制作機能も持ち合わせています。RealPlayerでM4AからMP3に変換したファイルをそのままRealPlayerで再生できるのも特徴です。またクラウドと連動しているのでファイルをパソコンからだけでなく、タブレットやスマートフォンからも再生することができます。有料版もありますが無料版でも十分機能が充実。1995年から長く親しまれているソフトなのでダウンロードするのに安心感があります。手順をご説明します。
- まずRealPlayerの無料版をダウンロードしそのままインストールします。
- インストールが完了したらRealPlayerを開き変換したいM4Aファイルをドラッグアンドドロップでアプロードします。
- 次にファイルを右クリックして『変換』を選んでください。
- 変換後のフォーマットにMP3を指定し、変換後のファイルの保存を設定した後『スタート』をクリックすれば変換できます。
Freemake Audio Converter
ホームページhttps://www.freemake.com/free_audio_converter/
Freemake Audio Converterは50種類以上の音声ファイルを様々なファイル形式に変換できるフリーソフトです。全ての機能を完全無料で使える他、オンラインでユーザー登録する必要もありません。いくつかの音楽ファイルを1つにまとめたり変換したファイルを直接Google Driveにアップしたりと便利な機能も付いています。また変換の際にビットレートやチャンネルをカスタムすることも可能です。
手順を簡単に見ます。
- 使用するにはFreemake Audio Converterをパソコンにダウンロード・インストールしてください。
- ソフトを開くと左上に『+オーディオ』ボタンがあるので、そこから変換したいM4Aファイルを選択します。
- 次に画面の下に並ぶ変換後の形式からMP3を選べばあとは変換を開始するだけです。
AppleのMacでM4Aから MP3に変換のできるソフト2選
ここではMacなどAppleのOSで利用できるファイルコンバーターのソフトを紹介します。MacだとM4Aファイルをそのまま開ける可能性が高いですが、他のディバイスにファイルを移す際にMP3に変換する必要があることもあるでしょう。
iTunes
ホームページhttps://www.apple.com/jp/itunes/
iTunesといえばAppleが提供する音楽再生プレイヤーですが、実は音声ファイルを変換する機能も持っています。1曲だけ変換することもできる他、アルバムを丸ごとMP3に変換することもできます。日ごろからiTunesを利用されているなら新たに他のコンバーターをダウンロードする必要がないので便利です。大体の使用手順を下にご説明。
- iTunesがパソコンに入っていない場合は改めてダウンロードしインストールしてください。
- まずはiTunesにMP3に変換したい曲を取り込みます。
- 次に一番左上の『iTunes』をクリックし環境設定を選択。
- 一般環境設定のウィンドウが開くので、『CDがセットされたとき』の設定ボタンをクリックし『読み込み方法』にMP3エンコーダを選択します。
- 読み込み方法の下の『設定』で高音質を選択しておくと、MP3に変換した時の音質をあげることができます。
- この後設定のウィンドウをすべて閉じ、アルバムや曲の一覧が表示されている画面に戻ります。MP3に変換したい曲やアルバムを選択した後右クリックし、MP3バージョンを作成を選択すれば変換できます。
Switch音声ファイル変換ソフト for Mac
ホームページhttps://switch-audio-converter-for-mac.softonic.jp/mac
Switch音声ファイル変換ソフト for Macはシンプル機能で音声ファイルや一部動画ファイルを簡単に変換できるフリーソフトです。カスタマイズ機能も充実していてビットレートやステレオを設定できる他、オーディオ情報を登録したりボリュームを一定にしたりすることもできます。また複数のファイルを一括で変換することも可能です。音声再生機能もついています。大体の手順を下の方にご説明。
- Switch音声ファイル変換ソフト for Macをダウンロード、インストールしてください。
- ソフトを開いたら『ファイル』ボタンから変換したいM4Aファイルを選択しアップロードします。
- 画面下にある『出力』から変換後のファイルを保存するフォルダを選び、その後に『出力形式』でMP3を選びましょう。
- 右下にある『変換』をクリックすれば完了です。カスタマイズしたい場合は『変換』をクリックする前に『オプション』から設定します。
まとめ
M4AはMP3よりも新しい音声ファイル形式でAppleによって開発されました。音を間引きしないためMP3よりも高音質だとされていますが、まだまだM4Aの再生に対応していないオーディオプレイヤーもあります。特にWindowsのパソコンで開くときにエラーになることが多いですが、その場合はMP3にファイル形式を変換してください。M4AからMP3へは無料で使えるオンラインツールやソフトが充実しています。