YouTubeには10分程度の動画から数時間にわたる動画まで、様々なものが投稿されています。時間を潰したり好きなYouTuberの動画を見たり、興味がある内容の動画を探したりと様々な人がYouTubeを活用しているでしょう。そんなYouTubeにショート動画というものが登場しました。今回はYouTubeのショート動画とはどんなものなのか、その概要や作り方を紹介します。
YouTubeのショート動画とは
YouTubeのショート動画とは、最大60秒までの短い動画を投稿できるYouTubeの機能です。YouTubeは数分~数十分、長ければ数時間の動画を投稿するのが主流でした。
YouTubeのショート動画はTik TokやInstagramのリール機能によく似た機能を持ち、縦画面で短い時間の動画を投稿できます。
いつ誕生した?
YouTubeのショート動画は2020年9月、インドでスタートしました。その後次第に利用地域が拡大し、日本では2021年7月から利用できるようになりました。現在ではおおよそ100ヶ国以上で利用可能です。
気軽にさくさく見られることから、利用者が拡大しています。
YouTubeのショート動画における基本情報
YouTubeにはアプリがあり、今までは閲覧専用でした。2021年7月に登場したYouTubeのショート動画は、アプリから動画投稿も行えるのです。その点が今までのYouTubeの動画と大きく異なります。
ブラウザ版のYouTubeでショート動画を閲覧する場合、アプリで「ショート」の欄をタップするか、「#shorts」と入力して検索してください。YouTubeチャンネルによっては、ショート動画というカテゴリをつくってくれているものもあります。
基本的な機能はYouTubeと同じ
60秒までのショート動画だからと言って、YouTubeの機能に劣る面はありません。通常のYouTubeと同じく「高評価ボタン」「低評価ボタン」「コメント機能」「チャンネル登録」のボタンが設置されています。
また10分など長い時間の動画を作るとなるとハードルが高いと感じる人も多いかもしれませんが、60秒だと気軽に投稿できる点も魅力的です。
YouTubeに投稿されている動画やサウンドを利用して動画を作成できます。対象の動画はショート動画の作成許可を有効にしているもののみですが、裏を返せば有効にされていれば有名YouTuberの動画や音楽を自分の動画として使用できるのです。
投稿当初はYouTubeの動画をより魅力的にするのは難しいかもしれませんが、該当の動画をアレンジして自分だけの動画を作りましょう。
チャレンジに参加して注目を集める
YouTubeのショート動画にはチャレンジというコンテンツがあります。テーマや使用する楽曲が指定されていて、それを用いて自分のオリジナル動画を作成し、チャレンジに参加するというものです。
良い動画を作ることができれば、チャレンジというコンテンツ内で注目を集めることにつながります。多くの人が自分の動画を閲覧してくれる人を増やせます。YouTuberが数多く存在する昨今、いきなり動画投稿をして人気を集めるのは至難の業です。
しかしチャレンジに参加することで自分の動画を人に見てもらうチャンスが増やせるので、再生数のアップを十分に狙えます。
YouTubeショート動画のメリット
YouTubeのショート動画では、長い動画を作る必要がありません。動画の作成は簡単で、編集する手間もあまりかからないという特徴があります。動画の冒頭で人を惹きつけられれば、時間の短い動画なので離脱率も低くなるでしょう。初心者には取り組みやすいものだと言えます。
日本では2021年7月から本格的に開始されたサービスです。そのためこれから新規参入者が増えていくことが予想されます。現在ショート動画をあげている人の人数は、通常のYouTubeやTik Tokのアクティブユーザーに比べればまだまだ少ないです。
その分自分も有名になるチャンスがあるのです。
短い動画なのでインパクトのあるものを作りやすいという特徴があります。ユーザー人気を獲得できれば、高評価やチャンネル登録者数を増やすことに繋がります。
長い動画だと見る気をなくしてしまい、途中で離脱してしまケースもあるでしょう。しかし数十秒の動画なら視聴者も気軽に閲覧してくれるでしょう。そこで「面白い」「興味がある」と思わせることで、新規視聴者を獲得できる可能性は十分にあります。
YouTubeのショート動画とTik Tokの違い
Tik Tokは最大3分の動画を投稿できるアプリです。Tik Tokのアクティブユーザーは10代~20代前半と若い人が多く、10代においては半数以上利用しています。YouTubeは幅広い年代に指示されており、ユーザーの9割は10~40代です。
投稿者の年代が異なれば発信される動画の傾向や内容、人気も変わってくるでしょう。
またTik Tokはユーザーが若いこともあり、流行性・最新性を意識しています。そのため、最新動画や閲覧数の多い動画が表示されやすくなっていて、古い動画を探すことは難しくなってしまいます。
その点、YouTubeのショート動画はYouTubeと同様の検索機能が備わっているので、ユーザーのニーズに合わせた動画の検索が可能です。
YouTubeのショート動画とInstagramのリールの違い
Instagramにも、動画投稿できるリールという機能が備わっています。従来Instagramは写真を投稿して文章を入力したり、ストーリーズに写真を投稿したりして使われていました。2020年8月に登場したリールは新しいショートムービー機能であり、15秒の動画が作成・投稿できます。
ストーリーズにも動画を投稿できますが、ストーリーズは24時間経つと自動的にフォロワーが見られる欄からは消えてしまうのに対し、リールは残り続けます。
入力できる文字数が2,200文字と非常に多く、動画を投稿するだけでなく多くの情報や感情を添えられる点が特徴的です。
Instagramのリールは自分がフォローしている友人や有名人、インスタグラマーの投稿を見ることや、発見タブを利用して興味・関心のあるコンテンツを探すために開かれることが多いものです。
一方でYouTubeのショート動画は動画の閲覧を目的としているケースが多く、より幅広い内容の動画を探すために利用されています。
YouTubeのショート動画のツール
YouTubeのショート動画は、アプリから投稿できます。今までのYouTubeアプリは動画の閲覧のみに対応していましたが、ショート動画の登場とともに閲覧だけでなく投稿までスマホで行えるようになりました。もちろん編集も可能です。
スマホでいつでも気軽に投稿可能
スマホにYouTubeのアプリを入れておけば、外出中でも動画を撮りたいと思ったタイミングで動画を撮影できます。本格的な機材や重たい撮影道具を持ち歩く必要はありません。
街中で大きな機材を持ち歩いていれば人から見られてしまうこともありますが、スマホなら誰もが活用しているツールなので動画を撮影していても不必要に注目されることもないでしょう。
ショート動画は閲覧も簡単
YouTubeのアプリを開き、「ショート」タブをタップするだけでショート動画の再生が始まります。動画が終わると自動的に次の動画が再生され、動画の途中で上方向にスワイプすると閲覧中の動画を飛ばして次の動画を見られます。
自分が閲覧した動画から次々におすすめの動画を提示してくれるうえに、検索機能で簡単に見たい動画にアクセス可能です。
YouTubeのショート動画の作り方
実際にYouTubeでショート動画を作る方法を紹介します。まずはYouTubeのアプリをインストールする必要があるので、まだアプリを入れていない人はApp StoreまたはGoogle Playからアプリをインストールしてください。
閲覧自体はユーザー登録していなくても可能ですが、動画を投稿するにはYouTubeのアカウントを作成しなければいけません。
この2点をクリアしたら、まずYouTubeのアプリを開いて画面下真ん中の「+」をタップします。
そうすると画面下から作成という表示が出てくるので、1番上の「ショート動画の作成」をクリックします。
そうすると図のような画面が起動します。録画ボタンの上に「15」という表記がありますが、これは15秒まで動画が撮影できることを表しています。「15」をタップすると表示は「60」に変わり、60秒までの動画が作成可能です。
左下の部分からあらかじめ撮影していたムービーでショート動画を作成できます。
右上のアイコンは裏から順番に「カメラの切り替え」「録画速度変更」「タイマー」「フィルター」です。それぞれの機能を順番に解説します。
「カメラの切り替え」はその名の通りインカメラとアウトカメラの切り替えが行えます。自分から見た動画を撮影するのか、自分を撮影するのかで使い分けてください。
「録画速度変更」は動画内の時間の流れを変更できます。撮影対象にズームアップする時はゆっくりにしたり、移動している部分は倍速にしたりと、動画内に緩急をつけられます。この機能を上手く使えば動画内に注目するポイントを作れて、動画の幅が広がるでしょう。
「タイマー」は撮影開始のカウントダウンにも使えますし、動画を自動的に終了する時間を決められます。フロントカメラで自分の全身を撮影する場合、スマホをスタンドなどに設置してタイマーをかければ10秒後から動画撮影が始められます。
「フィルター」は動画にフィルターをかけることで、色味を変えたり画面を明るくしたり暗くしたりと自由に動画の見せ方を変更できる機能です。モノクロの動画も簡単に撮影できて、動画の幅が広がります。
被写体によって色味を変えて、より効果的な動画づくりに役立ててください。
音楽も追加できる
画面上部の「サウンドを追加」をクリックすると、YouTubeショートに使用できる音楽が表示されます。曲を追加すれば15秒間動画に音楽を流すことができます。
もちろん音楽の前後に動画を撮影することも可能なので音楽を途中に挿入したり、音楽が終わってからも動画を続けたりと、バリエーション豊富な動画になるでしょう。
テキストの追加も自由自在
動画内にひとことや文章を追加できます。文字の色や大きさ・フォント・設置場所などは自由に決められるので、動画だけでは伝わり切らないことや動画内のセリフを視聴者に伝えたい時に使ってください。
あまり文字数が多くなると動画が見づらくなってしまうので注意が必要です。
まとめ
YouTubeのショート動画の基本的な情報や作り方について紹介しました。Tik TokやInstagramのリールとはまた違った機能を搭載して、自分だけのオリジナルショートムービーが作成できる点が魅力的です。初心者でも気軽かつ簡単に動画を撮影・編集・投稿できるので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。