DVDやBlu-rayなどのディスクで好きな動画に巡り合った際、自分のスマホやタブレット端末で見たいなと思ったことはありませんか?今回紹介するソフトxmedia recodeを利用すれば、どのような動画でも簡単に形式を変換することで、お手持ちの端末で視聴できるようになります。ここではxmedia recodeとはどんなソフトなのか、具体的にどのように使用するのかについてまとめました。
XMedia Recodeとは
XMedia RecodeはWindows専門のメディアコンバーターで、動画や音声ファイルの形式を変換できるソフトのことです。フリーソフトの一種なので、無料で手軽に利用できるところが人気の理由です。
ちなみにWindowsで使用できるのは7/8/8.1/10になります。XPとVistaについては2016年1月からリリースされたバージョン以降、サポートから外れているので注意が必要です。
XMedia Recodeは非常に幅広いファイル形式に対応しているのが特色の一つです。主要なものはもちろんのこと、比較的マイナーなフォーマットにもけっこう対応しています。
DVDやBlu-rayのほかにもウェブ上にアップされている動画の形式の変換も可能です。ISOやNRG形式のイメージファイルの変換もできるので、バラエティに富んでいます。
XMedia Recodeはただ単にエンコードができるソフトではありません。他にも解像度やアスペクト比の変更、クロップ、インターレースの解除、ノイズの軽減、テキスト合成、画面の反転などいろいろな機能も搭載されています。
無料でありながら、かなり専門性の高い編集もできます。動画を視聴する機会の多い人は、押さえておきたいフリーソフトの一種です。
XMedia Recodeの使い方
XMedia Recodeの基本的なことについてわかったところで、具体的にどのように使用するのか見ていきます。手順ごとに解説していきますので、初めて使用する際には参考にしてみてください。
インストールする
まずはXMedia Recodeをインストールする必要があります。こちらのソフトは32と64ビット、両方に対応しています。皆さんお手持ちのパソコンの環境に合わせて、32Bitもしくは64Bitを選択してください。次に「Select Setup Language」というダイアログが出てきます。
言語洗濯をする画面なのですが「English」と選択してください。英語のダイアログがいろいろと出てきますが、「Next」を繰り返して「Install」というボタンが出てきたらこちらをクリックすると、インストール作業が開始されます。
セットアップが完了すると右下に「Finish」というボタンが出てくるので、こちらをクリックするとソフトが起動します。
ちなみにインストールの段階では英語表示されてるはずです。しかしインストールしてXMedia Recodeを起動すると日本語で表示されるので、語学に自信のない人でも安心して使用できます。
ファイルの追加
ソフトを起動したら、今度は変換しようと思っているファイルを追加しましょう。メニューの中に「DVDをひらく」や「ファイルをひらく」という選択肢があります。DVDディスクであれば前者、動画ファイルの場合には後者をクリックします。
「開く」ダイアログが出てくるので、対象のファイルやディスクを選択しましょう。もしくは画面上部にリスト欄があるので、こちらにドラッグして落とすことも可能です。
XMedia Recodeでは複数のソフトを一気に変換することは可能です。しかし選んだ複数のソフトを結合するなどの編集はできないので、あらかじめ理解しておきましょう。
DVDディスクについてですが、保護されていないものだけ対応可能です。保護されたディスクを変換したければ、「DVDFab Passkey for DVD」などのソフトと併用してください。
ファイルが追加されると、リストが画面に表示されます。そのファイルを選択してエンターキーを押すと、メディア情報が表示されます。ファイルの形式やサイズ、時間、ビデオ、字幕など多項目の情報が表示されるので間違いないか確認してください。
変換するフォーマットを指定する
設定タブの中に「形式」タブがありますので、こちらをクリックしましょう。すると変換後のフォーマットをどうするか選択する画面が表示されるはずです。自分の希望する形式を選択しましょう。変換後のファイル形式の選択肢も豊富にあります。
マイナーな形式にもかなり対応しているので、なにがいいか吟味しましょう。
XMedia Recodeではプロファイルを用意しているのも特徴の一つです。上段でデバイスのメーカー、下段でデバイスを選択できます。この2つを設定すると、推奨設定が自動的に表示されます。
どのように設定すればいいかわからないのであれば、推奨されたものをそのまま使用するといいでしょう。
プロファイルの設定に従わなくても構いません。自由にカスタマイズしたいと思っているのであれば、「プロファイル」欄で「カスタム」を選択してください。そして「形式」項目を任意に指定すれば、ファイル拡張子も標準的なものが自動に表示されます。
「出力ストリーム形式」という項目があります。もし音声付き動画を変換しようと思っているのであれば、「映像のみ」「音声のみ」「映像+音声」の3つの選択肢が出てきます。この中から任意で選んでください。
ただし一つ注意があって、もし「映像+音声」を選択するのなら「映像と音声を同期」という項目にチェックを入れてください。
映像の設定
次に細かな動画の内容に関する設定を進めます。「映像」タブをクリックすると、エンコードの際の詳細設定ができます。特に変える必要がなければ、スルーでもかまいません。例えば上部に「ソース」と「出力」情報が表示されます。
DVDの中にはいくつかのアングルの動画を収録しているものもあります。この場合、どれを出力するか選択できます。ちなみに音声のみエンコードであれば、右側にある「×」マークをクリックすれば削除できます。
左側には「一般」「B-フレーム」「量子化設定」の3項目が表示されます。こちらについては「一般」のままで変更する必要は基本ないでしょう。「モード」については「コピー」と「変換」の選択肢が出てきます。
コーデックやビットレートなど変更する場合には「変換」を選択してください。ほかにフィルタを使用している場合も同様です。
音声の設定
次に「音声トラック」タブをクリックして、音声に関する設定を行います。サンプルレートやビットレートなどの細かな設定ができます。サンプルレートはフレームレートに似たようなもので、音声のスムーズさが設定によって変化します。ビットレートは非可逆圧縮のコーデックを選ぶと設定できます。ビットレートをあげると音質はあがります。
しかしその反面、ファイルサイズが大きくなってしまうので調整が必要です。具体的な選択肢については、どのコーデックを選んだかによって変わってきますから一概には言えません。
もし別の音声ファイルをインポートして「出力」画面に追加すれば、変換後のファイルは多重音声になります。
字幕の設定
動画に字幕が表示されている場合、「字幕」タブの「コピー」を選ぶとそのまま変換後のファイルにも字幕表示できます。自分で新しく字幕を追加したいと思うのであれば、「レンダ」というところを選択すると編集が可能です。
ディスクの場合、複数の字幕が収録されている作品もあるでしょう。この場合、「ストリーム」欄にその字幕の一覧が表示されます。もし全部変換後も盛り込みたいと思っているのであれば、「コピー」をクリックしましょう。
またファイル形式についてはMKVもしくはVOBがおすすめです。
チャプターとタグの編集
DVDの場合、チャプターが設定されているでしょう。これを自分オリジナルに編集できます。またもともとチャプター設定されていない動画にチャプターを追加することも可能です。
チャプターは開始時間と終了時間を設定して追加できますし、名前も自分で設定できます。ディスクに設定されているチャプターが不必要な場合には除去することも可能です。一部・全部両方対応しています。
MP3ファイルの場合、ID3タグの設定されているものもあるでしょう。XMedia Recodeを使用すれば、こちらの編集も可能です。
エンコードを実行する
全ての設定の完了したところで、「リストに追加」ボタンをクリックしてください。そうすれば、ソフトの方でエンコードが実行されます。
変換後のファイルを特定のところで保存したいと思っているのであれば、ダイアログの下部に「保存先」というところがあるでしょう。こちらの「参照」ボタンをクリックして指定してください。
エンコードにかかる時間はケースバイケースです。パソコンのスペックが低いと時間のかかる恐れがあります。またインターレースを解除したり、フィルタ処理したりしていると時間がかかる可能性がありますのであらかじめ理解しておいてください。
まとめ
XMedia Recodeはフリーソフトの割には、多機能でエンコードだけでなくプロと比較してもそん色ないだけの編集にも対応している優れものです。上で見ると細かくいろいろな項目を設定しないといけないイメージがあるかもしれません。
しかし実際にはわかりやすいですし、そんなに手間取ることもありません。日本語で案内してくれるので英語が苦手な人でも問題なく使いこなせます。動画を良くエンコードするのであれば、XMedia Recodeを導入しても損はないでしょう。