パソコンがどんどんコンパクトサイズになってきていて、ドライブの搭載されていないノートパソコンも増えています。しかしDVDやBlu-rayの読み込みができないのは時として痛いかもしれません。この問題を解決できるのが仮想ドライブです。そこでここではおすすめの仮想ドライブツールを10個ピックアップしてみました。
仮想ドライブとはマウントとは
仮想ドライブとはその名の通りで、仮想的に作られたドライブのことです。仮想ドライブを設置することで、CDやDVD、Blu-rayなどのディスクを光学ドライブ機能のないパソコンでも読み込むことができます。
よく仮想ドライブの説明で「ディスクなしでDVDをマウントするツール」と紹介されます。マウントがよくわからないという人もいるでしょう。マウントとはISOイメージファイルをCDやDVDドライブとして認識し、取り扱うアプローチのことを指します。
仮想ドライブツールおすすめ10選
仮想ドライブのわかったところで、どんなツールがおすすめかについてみていきます。ここでは人気でユーザーの間でも評判のツールを10個ピックアップしてみたので参考にしてみてください。
Deamon Tools Lite
ホームページhttps://www.nihongoka.com/daemontools/
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows、MacOS
- 料金:無料
仮想ドライブといえばこれ、というような定番のソフトといっていいです。ISOをはじめほとんどのイメージファイル形式に対応しています。
最大で4つの仮想ドライブを作成できるところもおすすめポイントです。
インストールしたら、タスクトレイアイコンを右クリックしてください。そして「仮想デバイス」→イメージのマウント先のドライブ選択→マウントの順番で設定しましょう。すると「開く」ダイアログが出てくるのでマウントしたいファイルを選択してください。
すると画面の下部にファイルの名前が表示されるはずです。これで普通のディスクのように対象のファイルが取り扱えるようになりました。
DVDFab Virtual Drive
ホームページhttps://ja.dvdfab.cn/virtual-drive.htm
- 対応できるディスクタイプ:DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
DVDFab Virtual Driveもおすすめの仮想ドライブツールです。何といっても最大で18個ものドライブを設定できるのは魅力です。いろいろなDVDやBDを読み取りたいと思っている人でも満足度は高いです。
日本語対応しているので、語学力に自信のない人でも問題なく操作できます。
使い方も簡単です。対象のファイルを選択して、右クリックします。「マウント」メニューを選択します。この時任意のドライブが表示されますので、好きなところにマウントできます。作業が完了するとファイル名が表示されるはずです。
これで指定したファイルが仮想ドライブの中に収納されたことを意味します。
Virtual CloneDrive
ホームページhttps://www.elby.ch/
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
Virtual CloneDriveも最大で15台のドライブを同時並行で作成できるツールです。こちらは初心者向けのツールといえます。というのも数回クリックしただけでマウントもアンマウントもできるからです。
簡単な工程で操作できるので、やり方をすぐにマスターできるでしょう。無料でありながら高解像度のディスクファイルも処理できるのは魅力的です。
やり方は対象のドライブを右クリックします。そして「Virtual CloneDrive」→「マウント」の流れでクリックするだけです。これで対象のイメージファイルが認識できるようになるはずです。
WinCDEmu
ホームページhttps://wincdemu.sysprogs.org/download/
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
WinCDEmuも使い勝手の良いツールです。ダブルクリックをすればマウントできてしまうので、こちらも初心者向けといえます。ちなみにアンマウントもドライブアイコンを右クリックして「取り出し」を選択すれば完了します。
ただしファイル形式が限定されるのは少し残念ポイントかもしれません。7つの形式にしか対応していません。しかしISOについてはもちろん対応しているので、それほど不便には感じないでしょう。
ImgDrive
ホームページhttp://www.yubsoft.com/imgdrive/index.htm
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
ImgDriveは最大で7つのドライブ設置できるツールです。軽量なツールなのでインストールした結果、パソコンの動作が重たくなる心配もありません。使い方もシンプルです。まず「マウント」をクリックします。
あとは対象のイメージファイルを選択するだけです。作業自体は数分で終わってしまうので、ちょっとした空き時間に作業できるのもおすすめポイントです。
gBurner Virtual Drive
ホームページhttp://www.gburner.com/
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
こちらは多機能性なところがおすすめポイントです。最大で16個のドライブを作成できます。またイメージファイルの形式についてもISOをはじめとして、30種類前後のフォーマットに対応しています。
メジャーなものはもちろんのこと、あまり普及していないマイナーな形式についても対応可能です。いろいろなファイルをマウントしたいと思っている人は、とりあえず押さえておきたいところです。
インストールしたら「Set Number of Drives」を選択しましょう。すると作成するドライブの数を指定できます。8個以上の作成を希望する場合には「More」を選びましょう。
タスクトレイアイコンをクリックすると「Mount Image File to Drive [ ○: ]」が出てくるのでこちらをクリックします。すると「開く」ダイアログが立ち上がりますので、マウント対象のファイルを選びましょう。そうすれば自動的にマウントされます。
SoftPerfect RAM Disk
ホームページhttps://www.softperfect.com/jp/products/ramdisk/
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
SoftPerfect RAM DiskはRAMディスクを作成できるのが大きな特色です。ちなみにRAMディスクとは、RAMというコンピューターのメインメモリの一部をストレージ代わりに活用するシステムです。魅力は高速に作業できる点です。光学ディスクや磁気ディスクなど従来の手法と比較して、何倍も高速です。動作がスピーディに加え、RAMディスクは起動する際に自動的にマウントされます。作業効率性を重視する人におすすめのツールといえます。
ただしRAMの場合、ハードディスクの一部を使用する形になります。ですからメモリの容量はある程度余裕を持っておく必要があります。
ソフトを起動したら、「RAMディスク」というメニューを選択してください。次に「RAMディスクの追加/編集」をクリックします。次に「ディスクの追加/編集」ウィンドウが立ち上がるはずです。
サイズはファイルシステムなどを選択して「OK」ボタンをクリックすれば、作業は完了です。
VSuite Ramdisk
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
VSuite RamdiskもRAMディスクの作成ソフトになります。こちらの特徴はWindowsの管理がいのメモリも利用できるところです。ハードディスクに負担をかけることなく作成が可能です。しかも最大で128もの仮想ディスクを構築できるところも魅力です。
加えてWindowsを終了するときには自動的にバックアップする機能も設けられています。無料の割にはかなりスペックの高いソフトに仕上がっているといえるでしょう。
まず画面上部に「ディスクサイズ」という項目があるはずです。ここで仮想ドライブの容量を設定します。この時1MB以上に設定してください。
続いて下部にある「ドライブ文字」項目でドライブレターの設定を行います。もし思いつかなければ、「自動割り当て」を選択するとソフトの方で自動的に作成してくれます。
続いて「ファイルシステム」で作成するドライブのファイルシステムを設定するのですが、わからなければ「NTFS」を選択しましょう。もし対象の仮想ファイルをずっと使い続けようと思っているのであれば「イメージファイルの有効化」にチェックを入れてください。
このような各種設定が完了すれば、左下にある「追加」ボタンをクリックすると仮想ドライブが追加されているはずです。
Vonuff Vdrive
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
簡単に仮想ドライブ設定したいと思っている人におすすめなのが、Vonuff Vdriveです。なにせイメージファイルを右クリックすれば、仮想ドライブになってしまう手際の良さです。
マウント先を指定したり、Windowsを終了するときに自動的にアンマウントしたりできる機能も搭載されています。普段使いしているデータを仮想ドライブにしたい時などに重宝するでしょう。
QILING Disk Master Free
ホームページhttps://www.idiskhome.com/main/product_free.shtml
- 対応できるディスクタイプ:CD/DVD/BD
- 動作できるシステム:Windows
- 料金:無料
QILING Disk Master Freeは仮想ドライブやRAMディスクの構築に対応したソフトになります。RAMディスクについてはWindows終了するときに保存するかどうか設定できますし、バックアップ機能もあります。
ただしハードディスクを使ってディスク作成するので、メモリ容量にスペースを確保しておかないといけません。
仮想ディスクの作成方法は「Virtual disk」というタブが左上にあるのでこちらをクリックしましょう。そしてツールバーの「Create」ボタンをクリックします。
オプション画面が出てくるので必要な設定をしてから画面下部にある「Create」ボタンをクリックすれば、仮想ディスクの出来上がりです。
まとめ
ここで紹介したツールは、操作がシンプルなので使い方に悩む心配はありません。しかも無料で利用できるので、気軽に試せるでしょう。Windows10であれば、ソフトなしでもマウントは可能です。
しかし複数のファイルには対応していないので、効率的に作業するのであれば、上で紹介したツールの導入も検討してみませんか?