2022年9月29日

MKVはオープンソースのマルチメディアコンテナで、高画質の動画を保存するのに向いているとされています。MKVの動画をDVDに保存して残したい、テレビでみたいという方もいるでしょう。しかしMKVファイルをそのままDVDには保存できないため、ファイル変換などが必要です。ここではMKVについて簡単に説明しながら、MKVをDVDにする方法やおすすめのソフトをご紹介していきます。

MKVとは

MKVとは動画を保存するためのファイル形式のひとつで、Matroska Videoのことです。動画ファイルは動画コンテナと呼ばれることもあります。動画に必要な映像データや音声データ、それに字幕などをしまっておける箱のようなものだと、イメージしてください。

同じ動画ファイルの形式には、MP4やWMV・MOVなどがあります。そのなかでMKVはどういった特徴をもっているのでしょうか。

まずひとつ目は、オープンソースのため無料で使えることでしょう。MP4と比べたときにより画質がよく、ハイビジョン動画や高画質動画を保存する際に好んで用いられます。

またほとんどすべてのビデオコーデックと、オーディオコーデックに対応しています。音声データや字幕データを複数保存できる点も、人気の理由です。保存可能なデータの数が多いことから、ファイルサイズがやや大きめになることが多くなります。

MKVは数ある動画ファイルのなかでも、PCで再生するためのファイルです。主要なメディアプレイヤーで再生可能です。また同じMatroskaには音声ファイルもあり、そちらは拡張子がMKAになっています。

MKVをDVDにする方法

MKVはパソコンやモバイルデバイスで再生できる、他の動画ファイルと同様にそのままではDVDに書き込めません。DVDで再生できるのは、DVD-Video形式の動画だけです。DVDにするならまず、MKVからVD-Video形式にファイル変換する必要があります。

たとえばMKVからMP4にファイル変換するなら、ファイルコンバーターを使えばよいだけとなります。ただMKVをDVDするには、DVDで表示するメニューの設定などもしないといけません。またDVDにデータを焼くためのツールも必要です。

ここまでの説明で、難しく感じたかもしれません。しかしDVDオーサリングソフトを使うと簡単に、MKV形式の動画をDVDにとって最適なデータに、編集・変換できます。

MKVをDVDにする際の注意点

MKVをDVDにする際の注意点が2つあるので確認しておきましょう。


まず1つ目はMKVの動画は高画質なため解析度が通常DVDで設定できる最高値より高くなる可能性があることです。DVDにする際には解析度をDVDで設定できる上限の720 x 480ピクセルに合わせるようにしてください。
2つ目はMKVの動画はDVDに書き込めるファイル形式に変換すると容量が大きくなってしまう傾向にあることです。通常のDVD-Rは容量が4.7GBなので書き込もうとする際に容量が足りないと表示される可能性が高いです。MKVをDVDにするなら容量が8.5GBあるDVD-R DLを準備しておいてください。


8.5GB以上の容量になることもありますが、その場合はお使いのオーサリングソフトでビットレートなどを調整してデータ容量を下げます。MKVの場合ビットレートは高く設定されている可能性がありますが、DVDに書き込めるビットレートは大体9 Mbps程度です。DVDにする際にはDVD変換ソフトの設定から9 Mbps(9000 kbit/s)に変更しておいてください。ビットレートを落とすことでデータ容量を抑えることができます。
画質の設定でもデータ容量が8.5GB以下にならない場合はデータを圧縮することも考えてください。DVDデータの圧縮にはDVD Shrinkというフリーソフトが使えます。

MKVをDVDにするおすすめフリーソフトDVDStyler

ホームページhttps://www.dvdstyler.org/ja/

MKVをDVDにするおすすめフリーソフトDVDStyler

MKVをDVDにするおすすめのフリーソフトに、DVDStylerがあります。完全無料で利用できるのはもちろん、ソフトは日本語表示も可能です。初心者でも使いやすいシンプルな設定画面が特徴です。

このソフトひとつでデータ変換と動画編集、さらにDVDへの書き込みまでできます。またWindows版とMac版の、両方があるのもうれしいでしょう。

DVDStylerをダウンロード・インストールする

まず公式サイトから、DVDStylerをダウンロードしてください。ダウンロード完了したファイルをクリックすると、インストーラーが起動します。指示に従いながらインストールしていきましょう。

最初に出てくる言語設定の画面で、日本語を選択するとインストーラーもソフトも日本語で表示されます。

DVDStylerを起動する

DVDStylerを起動する

DVDStylerを起動するとまず『ようこそ』のウインドウが表示されます。ここで使用するDVDの容量や、映像形式それに音声形式などを設定しておきます。容量などDVDに関する情報は、ご利用になるDVDのパッケージなどを参考にしてください。

映像形式と音声形式は、日本で販売されているDVDプレイヤーにて採用されている形式に、合わせておきましょう。

  • 映像形式 NTSC
  • 音声形式 AC3

設定が終わったら書き込み用のDVD-Rを、パソコンのドライブに入れておいてください。

DVDにしたいMKV動画を取り込む

DVDにしたいMKV動画を取り込む

画面下の『動画ファイルをファイルブラウザからここにドラッグします』と書かれている箇所に、DVDにしたいMLV動画をドラッグアンドドロップして、ソフトに取り込みます。動画は複数取り込めます。

取り込んだ動画を削除したり順番を変えたりしたい場合は、動画を右クリックすると表示されるメニューから行ってください。

各動画の設定をする

さきほど取り込んだ動画の設定をしていきます。動画を右クリックして、プロパティを表示してください。複数の動画を取り込んだ場合は、一つひとつの動画でこの設定をする必要があります。

各動画の設定をする

ここで動画の映像や音声、それに字幕の設定をします。音声と字幕は言語を選択する欄があるため、該当する言語を選ぶようにしてください。字幕はDVDに入れる(コピー)と、DVDに入れない(Omit)を設定できるようになっています。

さらに詳細な設定がしたい場合は、それぞれの項目の横にある『…』ボタンをクリックしましょう。

チャプターの欄は、動画にチャプターを入れたい際に設定します。また最後のタイトルの欄におけるポスト・コマンドでは、動画が最後まで再生された後の動作を設定できます。次の動画に自動的に進みたい場合は『jump next title;』を選択してください。

メニュー画面に戻りたい場合は『call last menu;』です。設定が終わったら『OK』をクリックして、メイン画面に戻りましょう。

メニュー画面の設定をする

メニュー画面の設定をする

次にメニュー画面の設定をします。まず左側に並んでいる画像から、メニュー画面の背景を選んでください。その後左下にある『メニュー1』を右クリックして、プロパティを表示し、メニューの詳細設定をしましょう。音声の追加もできます。

メニュー画面の設定をする2

メイン画面に戻り左端にある『ボタン』タブをクリックすると、メニューに表示されるボタンを選べます。表示したいボタンをドラッグアンドドロップで、中央にあるメニューの背景に追加していきましょう。

それぞれのボタンの詳細設定をしたい場合は、ボタンを右クリックしてプロパティを表示します。

この時点でデータ容量が大きくなっている場合、画面上部の工具のアイコンをクリックしビットレートの調整をしてください。

DVDに書き込みをする

DVDに書き込みをする

メニュー設定が完了したら、DVDにデータを書き込みます。画面上のメニューにある、赤いDVDのアイコン『DVDに書き込み』をクリックしてください。

  • オーサリングのみ
  • ISOイメージファイルを作成
  • DVDに書き込み

3つの選択肢があるものの、すぐにDVDに書き込む場合は『DVDに書き込み』を選択します。デバイスの欄でDVDが挿入されている、ドライブを選択したら『開始』をクリックしましょう。DVDへの書き込みがはじまります。

MKVをDVDにするおすすめフリーソフトDVD FlickとImgBurn

ホームページ(DVD Flick)https://www.dvdflick.net/download.php

ホームページ(ImgBurn)https://www.imgburn.com/

MKVをDVDにするおすすめフリーソフトDVD FlickとImgBurn

DVD FlickとImgBurnもMKVを、DVDに書き込めるおすすめのソフトです。DVD FlickはMKVをDVD用のデータに、編集・変換できるソフトですがライティング機能はありません。そのためライティングソフトの、ImgBurnとセットで使います。

公式ソフトは英語しかありませんが、直感的に操作できるためほとんど問題ないでしょう。

DVD FlickとImgBurnをダウンロード・インストールする

まずDVD FlickとImgBurnを、ダウンロード・インストールしましょう。両方ともダウンロードしたファイルをクリックすれば、インストーラーが起動します。

DVD Flickは公式サイトからダウンロードできますが、ImgBurnはミラーを利用することになるので気をつけてください。

DVD Flickを起動してDVDにしたいMKVファイルを取り込む

DVD Flickを起動してDVDにしたいMKVファイルを取り込む
DVD Flickを起動してDVDにしたいMKVファイルを取り込む2

インストールが済んだらDVD Flickを起動して、MKVファイルをソフトウエアに取り込みましょう。このときDVD-Rを、PCのドライバにセットしておいてください。そして右上にある『add title』をクリックして、ファイルを選択します。

追加したファイルを削除したいときは『Remove title』を、順番を入れ替えたいときは『Move up』と『Move down』を選択してください。

取り込んだ動画の設定をする

同じく右側のメニューの『Edit title』から、取り込んだ各動画の設定をします。設定できる内容を以下に解説します。

  • General動画のタイトルや動画画面の縦と横の比率を設定
  • Chapters チャプターの設定(ひとつのタイトルにつき、何回入れるか・何分ごとに入れるかで調整)
  • Video sources ビデオに続きがある場合に追加する
  • Audio tracks 音声を追加する
  • Subtitle tracks 字幕を追加する

必要な設定を終えたら『Accept』で保存してください。

メニューの作成をする

メニューの作成をする

動画設定を終えたら、メニュー画面の作成に移りましょう。画面上に並ぶアイコンのなかにある『Menu Setting』をクリックします。DVD Flickののメニュー作成は非常に簡単です。

メニュー設定画面の左側に並ぶ、テンプレートを選択するだけで自動的に生成されます。メニューがいらない場合は『none』を選んでください。

動画ファイルの設定をする

動画ファイルの設定をする

次に動画ファイル全体にかかわる設定をしていきます。画面上のアイコンから『Project Setting』をクリックしましょう。ここで設定する項目は以下のとおりです。

  • General:プロジェクト全体のタイトルやDVDのサイズそれにエンコーダーを設定
  • Video:『Target format』を日本の規格のNTSCに設定
  • Audio:音量などを設定
  • Playback:すべてのタイトルを再生した後どうするか設定(メニューに戻る、もう一度最初から再生するなど)
  • Burning:『Create ISO image』にチェックを入れる

DVD用にデータを変換する

DVD用にデータを変換する

これでデータ変換の準備ができました。まずはメイン画面の一番下にある、出力先フォルダに新しく作った空のフォルダを設定しましょう。

その後画面上のメニューにある『Create DVD』をクリックすれば、設定したフォルダにDVD用のデータ出力がはじまります。

ImgBurnを使いDVD Flickで作ったデータをDVDに書き込む

ImgBurnを使いDVD Flickで作ったデータをDVDに書き込む

次にさきほどインストールしておいたImgBurnを起動させ、メニューから『Write image file to disc』を選んでクリックします。

ImgBurnを使いDVD Flickで作ったデータをDVDに書き込む2

一番上の『Sourse』の欄に、DVD Flickで作ったデータを選択してください。ファイルを選択したら左下にあるファイルと、DVDのイラストアイコンがカラーに変わります。そこをクリックするとDVDへの書き込みがはじまります。

DVDFab DVD 作成について

ホームページhttps://ja.dvdfab.cn/dvd-creator.htm?trackid=headmenu2

DVDFab DVD 作成について

MKV動画をDVDにする際に、フリーのDVDオーサリングソフトでは物足りないという方には、プロ仕様の有料ソフトがおすすめです。DVDFab DVD 作成は世界で1億回以上ダウンロードされている、人気のオーサリングソフトです。

MKVをはじめとしたあらゆる種類の動画ファイルを、DVDに最適なフォーマットに変換してくれます。

無料ソフトとの違いはやはり、メニュー画面のテンプレートが充実しているところでしょう。またDVD作成速度の速いことが特徴です。作成したDVDはDVDプレイヤーだけでなく、PS5やXboxなどのゲーム機でも再生できます。

DVDFab DVD 作成は、DVDFab 12に含まれている他単品でも購入可能です。Windows版とMac版の両方があり、1年間のライセンスと永久ライセンスが選べます。用途に合わせて最適なものを選択してください。

まとめ

今回はMKVの動画を、DVDにする方法をみていきました。MKVはハイブリッド動画にも推奨される、動画のファイル形式です。音声データや字幕を、いくつも入れられるという特徴があります。

高画質の動画はPCだけでなく、テレビでもみたくなるものでしょう。しかしDVDにするには、ファイル形式を変換しないといけません。動画オーサリングソフトを使うと、簡単にデータ変換や編集もできるため便利です。

今回ご紹介した手順を参考に、より快適な環境で動画を楽しんでください。

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