動画を視聴したり編集したりDVDに焼いたりする際に、動画をファイルとして扱うことがあります。その際によく見かけるのは、「ISO」や「MP4」などではないでしょうか。
光ディスク向けのデータと一般の動画ファイルとして、シチュエーションにあって使い分ける必要があります。そういったときに必要になるのが、ISOファイルとMP4ファイルの変換ができるソフトなどのツールです。
この記事ではMP4とISOの基本知識と、MP4をISOに変換できるソフトとしておすすめの無料人気ImgBurnの使い方をご紹介します。
さらにMacでMP4をISOファイルに変換する方法、ISOファイルからMP4に変換するソフトとしておすすめの、WinX DVD Ripper PlatinumとTuneFab DVDリッピングの使い方を解説します。
ISOファイルとMP4ファイルそれぞれの特徴
ISOファイルとは
ISO(International Organization for Standaidization)とは、仮想ドライブソフトで読み込み可能な国際標準化機構が定義する、イメージファイルの一種です。
ISO9660ファイルフォーマットでディスクの内容と、管理用のデータもまとめられたファイルになります。
DVDやCD、Blu-ray Discなどの書き込み用のフォーマットといえば、一般的にISOファイルです。
MP4ファイルとは
MP4(Moving Picture Experts Group)はさまざまな機器やアプリ、またはWindowsとMacのOSの垣根を超えて標準的に対応できる、汎用性の高い動画ファイルフォーマットです。
圧縮率は高く、データサイズが小さい割に画質を高く保つため、最近の動画ファイルフォーマットの主流となっています。
ISOファイルとMP4ファイルの変換が必要になるときとは?
ISOファイルはDVDプレイヤーなどでの再生は簡単に行えるものです。パソコンやスマートフォンなどのデバイスで再生するためには、MP4などのフォーマットに変換する必要があります。なかでもMP4は汎用性が高く、ファイルサイズを縮小するのにも役立つのです。
MP4ファイルはそのままではDVDとしてうまく再生できないため、ISOに変換してからDVDに変換する必要があります。
ImgBurn
DVDやBlu-ray Disc よりISOファイルを作ったり、ISOファイルおよびフォルダをDVDやBlu-ray Discに書き込んだりする機能をもった、書き込み用のソフトです。DVDとBlu-ray Disc以外、CDにも対応していて音楽CDのキューシートの作成も可能です。
さらにディスクコピー・ディスクのROM化・RWディスクの内容消去、書き込み内容のベリファイ・オーバーバーンなどの機能も搭載しています。
対応するOSはWindows95以降の、すべてのWindowsです。
ImgBurnのダウンロードとインストール方法
ImgBurnのダウンロードと、インストール方法を説明します。まず公式サイトにアクセスします。「Download」の下には1から7までのミラーサイトの、どれをダウンロードしても大丈夫です。
しかしImgBurnが提供しているため、「Mirror7-Provided by ImgBurn」を選択するのがおすすめです。
まずこれをダウンロードします。ダウンロードできたらファイルをダブルクリックすると、インストーラーで自動的にインストールされます。
セットアップファイルの「SetupImgBurn_2.5.8.0.exe」がダウンロードされるので、クリックしましょう。さらに「Next」をクリック、ImgBurnをインストールします。
「License Agreement(ライセンス契約)」のダイアログでは、「I accept the terms of the License Agreement(使用許諾契約の条項に同意します)」の左脇にあるチェックボックスにチェックを入れます。「Next」をクリックしましょう。
再度「Next>」をクリックし、「Choose Install Location(インストール先の選択)」のダイアログで「Destnation Folder」から、インストール先を選んでまた「Next>」をクリックします。
「Choose Start Menu Folder」のダイアログで、ImgBurnのショートカットを始めるメニューフォルダーを選択するか、新しいフォルダを作って名前をつけられます。フォルダを選択または作成したら、「Next>」をクリックしましょう。
その後「Would you like ImgBurn to periodically check if a newer version is available?
Please note,you must be connected to the internet in order for this check to work!(ImgBurnで定期的に新しいバージョンが利用可能かどうかを確認しますか?このチェックを機能させるには、インターネットに接続している必要があります。)」と問われるので、任意で答えます。
そうすると「Completing the ImgBurn Setup Wizard(ImgBurnセットアップウィザードの完了)」とダイアログで表示されるので、「Finish」をクリックします。これでImgBurnのダウンロードとインストールが完了です。
ImgBurnの日本語化
公式サイトに再度アクセスします。「ImgBurn Translation Language Files(ImgBurnの翻訳言語ファイル)」のなかに「Japanese」があるので、「Click Here」をクリックしましょう。日本語表記にするためのファイルが、ダウンロードされます。
ダウンロートされたZipファイルを解凍して出てきた「Japanes.Img」をコピーし、ImgBurnのインストールフォルダ内のLanguagesフォルダのなかに貼り付けましょう。
ImgBurnを起動してみてもし日本語表記になっていなければ、「Tools」から「Settings」を選びます。「Languages」からUser Specified(ユーザー設定)にチェックし、リストから日本語を選んで「OK」を押すと設定画面が閉じましょう。その後は表記が日本語化しているはずです。
ImgBurnでMP4をISOに変換する方法
ImgBurnを起動します。ファイル/フォルダからイメージファイルを作成を選びましょう。
画面上部のメニューの下、「入力元」の下の欄にMP4ファイルを追加します。複数追加もできます。
メニューから「出力」を押し、「イメージファイル」を選びましょう。「出力先」には出力先フォルダもしくは、出力先イメージファイルを指定しましょう。
フォルダがディスクに書き込まれるアイコンをクリックし、ポップアップするダイアログで「OK」をクリックし作業を開始します。作業はしばらく経つと完了します。
ImgBurnではそのほかにも、ISOをDVDやBlu-ray Discに書き込んだり、フォルダをBlu-ray DiscやDVDに書き込んだり可能です。またBlu-ray DiscやDVDからISOイメージファイルを作成したり、ディスクをベリファイ(もとのディスクとISOファイルを比べ、内容が正確にISOになっているかを確認)したりなどが実行できます。
MacでMP4をISOファイルも変換する方法
MacOSに標準搭載された「ディスクユーティリティ」を使うと、簡単にMP4をISOファイルも変換できます。ソフトをインストールする必要もなく、無料で、しかもウィルス感染などの心配もなく安心して実行可能です。
MacでMP4をISOファイルに変換するにはまず、「アプリケーション」から「ユーティリティ」を選択します。そのなかから「ディスクユーティリティ」を開きます。メニューからファイルを選び、新規からフォルダからのディスクイメージを選択しましょう。
メニューから「ファイル」を選択し、「新規」からフォルダからのディスクイメージを選択します。次にISOファイルを作るフォルダを指定してください。そしてISOに変換するMP4ファイルを選び、「イメージ」を押します。
「名前」の脇にISOファイルの名称が設定可能です。「場所」と隣で保存先を決めます。
イメージフォーマットは「ハイブリッドイメージ(HFS+/ISO/UDF)」を選びます。その際暗号科設定が可能です。最後に「保存」をクリックし、数分待てば変換が完了します。
TuneFab DVDリッピング
強力な変換機能のあるソフトで、画質を落とすことなくISOファイルからMP4を作成できます。ほかにもさまざまなフォーマット変換が可能で、GPUアクセラレーション機能もあります。すばやくISOフォーマットへの変換ができるのです。
TuneFabDVDリッピング・ダウンロードとインストール
まず公式サイトから無料体験をクリックしダウンロードしましょう。次にダウンロードされたファイルを開き、「インストール」を選んでインストールを始めましょう。
インストールが終わったら「今すぐスタート」をクリックします。無料試用は5分で終わってしまいます。無料試用で動作確認し、ソフトの購入をするとよいでしょう。
TuneFab DVDリッピングを利用し、ISOファイルからMP4を作成する方法
まずソフトを起動します。「DVDをロード」から「DVD ISO」に進み、変換するISOイメージをドラッグ&ドロップで追加します。
「出力形式」に「MP4」を選択しましょう。劣化なしでISOファイルから変換を希望する場合、「オリジナルを保持」を選ぶとよいでしょう。「出力形式」右の歯車を押すと、出力フォーマットのエンコードやフレームレートを詳細設定できます。
次に「保存先」で出力されるファイルの保存先を設定します。そして「全てリッピング」をクリックすると、ISOイメージファイルのMP4変換が開始されるのです。変換の進捗は画面で表示されます。
変換が終わったらMP4動画を再生し、画質などを確認しましょう。もしさらに画質を向上したいなら、動画編集機能を利用してみてください。
WinX DVD Ripper Platinum
DVDをWindowsで390種類以上のプロファイルに、超高速でコピー可能なDVDリッピングソフトです。多彩な機能を持ち、ISOイメージの変換にも対応します。
レンタルなどのDVDをコピーしたISOイメージファイルをインポートし、MP4・MOV・FLV・AVI・WMVなどに変換も可能です。
WinX DVD Ripper Platinumのダウンロードとインストール
公式サイトより「ダウンロード」をクリックし、ソフトの保存先を選んでからダウンロードを開始します。
(Appleの方をクリックすると、Mac用の商品ページへと進みます。)
ダウンロードされた「winx- dvd-ripper-pt.exe」をダブルクリックします。ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されたら、「はい」をクリックしましょう。
「セットアップに使用する言語」のダイアログが出たら日本語にし、「OK」を選んでインストールを進めます。「セットアップウィザードの開始」のダイアログが出たら「次へ」をクリックし、「使用許諾契約書の同意画面」で「同意する」にチェックを入れ「次へ」を選びます。
インストール先フォルダを選び、「次へ」を押すとインストールが終わるまでしばらく待ちましょう。インストールが終了したら「完了」を押します。インストールが終わると下のような画面が表示されます。
WinX DVD Ripper PlatinumでISOファイルをMP4に変換する方法
まずソフトを起動して、「イメージ」をクリックし「元のDVDディスクを選択」の下部で該当するDVDを選び「OK」をクリックしましょう。その際「自動検出」にチェックは入れたままでISOファイルを追加してください。
「通常の動画ファイル」から「MP4動画」に進み、出力プロファイルを選びます。画面下部の「参照」をクリックすると、変換されたMP4動画ファイルを保存する場所の一覧が見られるのです。
「RUN」をクリックすると、ISOイメージファイルがMP4ファイルに変換されます。
まとめ
今回はISOファイルとMP4ファイルそれぞれの特徴と、MP4をISOに変換できるソフトとしておすすめのImgBurnの使い方をご紹介しました。
またMacでMP4からISOファイルを作成する方法、ISOファイルをMP4に変換するソフトとしておすすめの、WinX DVD RipperPlatinumとTuneFab DVDリッピングの使い方を解説しました。
ここで紹介したようなツールを利用し、快適に動画ファイルと付き合っていきましょう。