次世代多機能ゲーム機、PS5はDVDやブルーレイを再生する機能が搭載されています。
しかし、DVDの問題などによってPS5でもDVDが再生できない場合があります。その場合にはいくつか簡単にできる対処法を試す必要があります。そのような対処法を試しても再生できない場合、DVDのファイル形式をPS5で再生可能な形式に変換する必要があります。この記事ではPS5でDVDが再生できない時にやるべき対処法と、おすすめの変換ソフト、DVDFab DVDリッピングを紹介します。
PS5とは?
PS5(PlayStation5)はソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)のPS4の後継の次世代ゲーム機です。グラフィックスなどの処理性能、データ読み込み速度の大幅刷新が図られ、それまで以上の迫力あるゲーム体験を提供してくれます。
また、PS4のゲームでも遊ぶことができる後方互換機能も搭載されています。
CPUはPS4よりも大幅に増加し、 8コア/3.5GHz。グラフィックスを司るGPUの処理能力もPS4 をはるかにしのぐ10.3TFLOPSとなっています。さらに、4Kだけではなく8K出力や、最大120fps、対応タイトルによっては120Hz出力も可能となっています。
メインメモリも16GB(帯域幅448GB /秒)とかなりの拡大をしています。また、ストレージに関しては825GBのSSDを採用し、読み込み速度5.5GB /秒を実現、HDDを搭載するPS4 ProとPS4とは比べ物にならないほどのスピードアップを実現しています。ロード時間なども飛躍的に短縮されています。
PS5には2つのモデルがあります。
1つ目のモデルは通常モデルです。PS5の持つ全ての機能を持っています。
2つ目のモデルはデジタルエディションモデルです。デジタルデジションモデルは光学ディスクドライブの機能がありません。
光学ディスクとは、音楽や映像などのデータを記録する際に使われるディスクで、CD、DVD、BD(ブルーレイディスク)のことを差します。PS5の光学ディスクドライブの主な機能はそれらのディスクを読み取ること、つまり再生することになります。そのため、光学ディスクドライブのないデジタルエディションモデルのPS5ではDVDの再生はできないのです。映像ソフトなどはダウンロード版やデータ版で別途用意する必要があります。
デジタルエディションモデルは通常モデルよりも1万円程度安く、3万9980円(税別)ですが、映像ソフトのダウンロードなどで容量がオーバーになりやすい、というデメリットがあります。
PS5でDVDやブルーレイを再生する方法
PS5でDVDやブルーレイを再生する方法は以下のようになります。PS5は対応しているのでブルーレイやDVDは再生が可能です。
PS5でブルーレイやDVDを再生する時はディスクスロットにディスクを入れます。メディアホームにはディスクプレーヤーが表示され、再生を開始させることができます。PS5でサポートしているディスクは以下になります。
- 4K Ultra HD Blu-ray
- Blu-ray Disk
- BD-ROM
- BD-R/RE(BDAV /BDMV)
- DVD
- DVD-ROM
- DVD-R/RW
- DVD+R /Rw
詳しくは公式にてご確認ください。
公式サイトhttps://www.playstation.com/ja-jp/support/hardware/play-video-music-discs-usb-drives/
PS5でブルーレイやDVDやBlu-rayが再生できない時の対処法
PS5でブルーレイやDVDを再生できない時の対処法を説明します。
挿入する向きを確認
PS5にディスクを入れると「読み取れないディスク」「ディスクを認識できません」と表記できないことがあります。その場合、ディスクを挿入する向きが間違っていることが大半です。
PS5は縦向きにおいているとディスクのラベルの向きをディスクスロットに向かい左側にしてディスクを入れます。
ディスクを確認
PS5でサポートされていないディスクの形式は以下のようなものがあります。
- CD
- BD-REver.1.0
- BD-R/RE XL
- ファイナライズをしていないDVD
以下に挙げるようなディスクはPS5本体の故障の原因となるので使用しないでください。
- 8cmディスク
- カード型、星型、ハート型などの変形ディスク
- ひび割れや変形、補修されたディスク
- 紙やシールを貼ったディスク
また、音楽専用の面とDVD規格に準拠した面の両面ディスクであるDualDiskの音楽専用の面はゲーム機本体では再生不可能です。
汚れや指紋を拭き取る
それでもディスクが再生できない場合、清潔で柔らかい布で汚れや指紋を拭き取り、試しに他のDVDを入れてみたりして下さい。それでも再生できないなら、DVDディスクをソフトで汎用性の高い動画形式に変換すると再生できる可能性があります。
変換ソフトでDVDやBDにある動画を変換してPS5で再生
PS5でDVDが再生できない時に役立つおすすめの変換ソフトに、DVDFab DVDリッピングがあります。
DVDFabを使ってDVDやBDをリッピングする理由を言うと、コピーガード対策を含み、ほぼ全てのDVD、BDデータを書き出すことができます。
DVDFab DVDリッピングはディスクをさまざまな動画を音声形式に変換可能なソフトです。DVDビデオをいろいろな動画や音声形式に高画質で変換、約2時間のDVDをタタ5分で変換し、PS5や各種デバイスでDVDデバイスなしで自由に視聴することができます。
DVDFab DVDリッピングの使い方
ホームページhttps://ja.dvdfab.us/dvd-ripper.htm?trackid=headmenu2
DVDFab DVDリッピングの使い方は以下のようになります、DVDFab DVDリッピングのアイコンをダブルクリック、プログラムを起動します。メイン画面から「リッピング」をクリックし、読み込ませたいディスクをドライブに挿入します。
「プロファイル」と「品質」を選び、「開始」で実行します。詳細設定でビットレートなどの変更も可能です。GPUがH.264やH.265のエンコードに対応している場合、ハードウェアアクセラレーションでエンコード処理が高速になります。
ISOファイルやDVDフォルダを取り込む際は、メイン画面真ん中にドラッグ&ドロップを行うか、画面真ん中の「+」をクリックしてファイルを指定します。すると、取り込んだファイルやディスクが表示されます。
「x」アイコンがソースの削除、字幕右ボタンで「アクティブ/非アクティブ」が切り替え可能です。デフォルトではDVDディスクの本編が選択されていますが、「他のタイトルを選択」から本編以外も出力可能です。
出力タイトルは複数選択が可能。それぞれのタイトルの内容を確認するには、「タイトル」の部分にカーソルを合わせると再生アイコンが表示されるのでクリックし、プレビューを表示させます。
複数のタイトルを選択したときはひとつひとつ追加され、追加タイトルを1つのファイルに出力するときは上部の「結合」をクリックします。
結合するタイトルが表示されカーソルを合わせるとプレビューボタンと削除ボタンが表示されるので、削除するものは「x」をクリックします。「Merge1」として選択したタイトルを含むタスクが追加されます。
DVDFab DVDリッピングのプロファイル
プロファイルでDVDをリッピングするときにファイル形式を指定すると「MP4 Teatre」をデフォルト設定として使用できます。プロファイルの設定画面は初回起動時に表示されますが、「共通設定」の「プロファイル」で変更できます。
プロファイルの設定画面は「モバイル機器」と「ホームシアター」があり、使用するプロファイルとデフォルトで使用するプロファイルをそれぞれ指定します。デフォルトプロファイルの横にある「変更」をクリックするとフォーマットを変更可能です。
「ホームシアター」のプロファイルはビデオ品質に「ロスレス」と「高品質」の二択があり、「ロスレス」はフォーマットに合わせて「MKV Passthrough」か「MP4 Passthrough」が設定され、「高品質」ではMKVもしくはMP4 Theatreが設定されます。
「デバイス」では機種別にプロファイルがリストされていて、指定したデバイスの解像度に合わせた設定に変更されます。動画の再生環境が決まっているなら「デバイス」から使用する機種(メーカー名)を左のバーから選択し、右ペインで指定します。
まだPS5未対応のようですが、PS4適用の形式として出力すれば無難でしょう。
「オーディオ・Hi-Fi音声」ではソースより音声を取り出し、指定したファイル形式で出力します。DVDから音声を出力するなら「オーディオ」から任意の音声コーデックを選択します。
「字幕」のプロファイルでは本編の字幕が検出され、SRTで出力されます。プロファイルを「SRT」に設定するとOCR処理が開始されます。
「Enlarger AI」はGooleがオープンソースで公開しているディープラーニング対応のソフトウェア「TensorFlow」を使い、AIを駆使して解像度720×480のDVDをBlu-rayの解像度である1920×1080に拡大する機能です。
DVDFab DVDリッピングの音声設定
ファイルに入れる音声はドロップダウンリストから選べます。リストには収録されている音声が並んでいるのでファイルに追加する音声にチェックします。
チェックボックス前の▶︎はデフォルトの音声なので字幕に合うものを指定します。変更する場合はデフォルトにする音声/字幕の先頭をクリックします。
DVDFab DVDリッピングの字幕の設定
「ファイルに追加」するタイプと本編に「直接レンダリング」するタイプの2種類の字幕があります。ファイルに追加するタイプは複数の字幕の収録が可能で表示と非表示の切り替えもできるますがプレーヤーにとっては見にくかったり表示されない可能性があります。
いっぽう、直接レンダリングするタイプでは字幕は1つだけで表示切り替えもなしですが汎用性に優れています。
字幕の設定はギアアイコンをクリックし、「詳細設定」で行います。設定項目は画面の最も下、「モード」のリストから選びます。字幕設定で「ファイルに追加」を選択しているときは複数の字幕が選べます。
「強制字幕」は吹き替え版でも表示される字幕で、「ファイルに追加」に字幕を設定した場合は強制字幕と通常字幕を別々で格納可能です。「直接レンダリング」の場合は「なし」「強制字幕のみ」「通常の字幕」のいずれかを選びます。
DVDFab DVDリッピングのチャプターの選択
任意のチャプターだけをDVDから出力するときは範囲指定を行います。チャプターの表示する箇所にカーソルを追わせて範囲指定します。
DVDFab DVDリッピングのプロファイルと画質の設定
プロファイルと画質を変更する場合はドロップダウンリストから選びます。デフォルトのプロファイルに「MP4 Theatre」を設定している場合は高品質になっているためリストから「高速」「標準」に切り替えられます。
ビデオコーデックやフレームレートなどのより詳細な設定がいる場合には「詳細設定」で行います。
DVDFab DVDリッピングの保存先の指定と出力
出力設定が完了したら保存先を指定し、リッピング処理を実行します。メインウィンドウ下部の「出力先」の右側にある「フォルダ」からファイルの保存先を決め、「開始」でリッピング処理が開始します。
「出力先」には履歴と「モバイル機器」「DVDFab Movieserver(見つかりません)」と表示されます。「DVDFab Movieserver」はDVDFabが販売しているメディアサーバーで同一ネットワーク上にあれば選ぶことができます。
「モバイル機器」はスマホやタブレットなどにDVDFabリモートをインストールして設定するとモバイルデバイスへのファイル転送が行えます。
変換済みの動画をPS5で再生する方法
変換された動画データをDVDへと読み込み、完成したDVDをPS5のディスクドライブに向きを確認して挿入します。メディアホームにディスクプレーヤーが映し出され再生が開始できます。
まとめ
DVDが再生できない場合の対処法と、PS5でDVDやブルーレイが再生できない時に役立つおすすめの変換ソフト、DVDFab DVDリッピングを紹介しました。
観たかった作品のDVDやブルーレイが視聴できないとなると非常に残念ですよね。もし、DVDやブルーレイが再生できなかったとしてもあきらめず、この記事で紹介した方法やツールを試していただければと思います。
どうぞこの記事をPS5でのDVDやブルーレイ視聴にお役立てください。