動画や音楽ファイルを再生しようとすると「0xc00d36c4」というエラーコードが出て再生できないことがあります。この表示だけを見ても何が原因かわからず、再生できなくて困ってしまった、という経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事ではエラーコード、0xc00d36c4が出てしまうのはなぜなのかについてと、0xc00d36c4のエラーを解決する対策について解説します。みなさんの動画、音楽視聴の参考になる記事ですので、ぜひご覧になっていただければと思います。
0xc00d36c4のエラーコードが出る原因
0xc00d36c4のエラーコードが出る主な原因には以下のようなものがあります。
- 動画ファイルがメディアプレーヤーにサポートされていない
- ファイルが破損している
- コーデックが不足している
原因別・0xc00d36c4のエラーコードへの対策
0xc00d36c4のエラーコードへの対策を原因別に紹介していきます。
動画ファイルがメディアプレーヤーにサポートされていない場合
再生したい動画や音楽ファイルがメディアプレーヤーにサポートされてない形式の場合、ファイル形式を変換するソフトを使用する、もしくはメディアプレーヤーを変えることで対処することが可能です。
ここからはおすすめの変換ソフト、Free Video ConverterとメディアプレーヤーのVLC Media player とWindows Media Playerについて説明します。
Free Video Converter
ホームページhttps://www.freemake.com/jp/free_video_converter/
Free Video ConverterはFreemake.comが開発した動画変換ソフトです。Free Video Converterを使用するとMP4やAVIなどの動画を別形式に簡単に変換することが可能です。対応しているフォーマットは500種類以上と豊富です。
Free Video Converterは無料で使用することが可能です。ただし、無料だと変換した動画にロゴが入ったり、一部の編集機能が使用不可だったりなどの制限があります。制限なしで使えるPro版は1ヶ月、半年、無制限の3種類が販売されているので必要に合わせて購入も検討すると良いでしょう。
Free Video Converterで動画を変換する方法を説明します。ここでは、MP4ファイルをAVIファイルに変換する方法を説明します。
まず、Free Video Converterを起動します。画面上部にある「メニュー」より「ビデオ」をクリックし、変換するMP4動画を選びます。
次に下部に表示されるアイコンから「AVI」をクリックします。すると、動画がリストに登録されるので、画面下部に表示されているアイコンから「AVI」をクリックします。
「AVI出力パラメータ」が表示されるので、ウィンドウ上部のプリセットより変換内容を選び、出力フォルダを選択、「変換する」をクリックします。
変換が始まる前には「ご注意ください」と表示され、変換した動画にロゴが入ると通知されます。ロゴなしで変換する場合には課金が必要なので、ロゴが入ってもよければ「ロゴ付きビデオはOKです」をクリックすると動画の変換が始まります。
動画変換中は作業の進行がプログレスバーで表示されます。「一時停止する」で変換が一時停止し、「キャンセル」でキャンセルが可能です。
「変換が完了しました」とウィンドウが表示されたら変換の終了です。「OK」をクリックしましょう。出力先フォルダを見るとAVI形式になった動画が保存されているはずです。
ファイルの破損で0xc00d36c4のエラーが出る場合
動画や音楽ファイルのデータが破損している場合にはファイルの復元ソフトを使うことで対処できます。
ここからはおすすめの復元ソフト、RecoveritとRepairitについて説明します。
Recoverit
ホームページhttps://recoverit.wondershare.co.jp/
Recoveritは動画データの復元ソフトです。破損した動画や音楽、文書、画像などを高速でしかも品質を保って復元することが可能です。WindowsとMac版の2つがあり、無料版もあります。
さらに550種類もの形式のファイルに対応することが可能で、無料版でも100MBまでの容量のデータを復元することができます。
Recoveritで破損したファイルを修復する方法を説明します。
まず、Recoveritをダウンロードしてインストールし、起動します。
「追加」もしくは「ビデオを追加して修復を開始する」ボックスをクリックし、0xc00d36c4が発生する動画を追加します。このとき、複数のビデオを追加することもできます。ビデオを追加したら「修復する」をクリックするとビデオの修復がスタートします。
画面上には進行状況を知らせる表示が出るため、プロセスの完了を待ちます。完了したら修復されたビデオはインターフェースでプレビュー可能です。
もし、破損が大きい場合は「高度修復」で修復できることがあります。高度修復をするためにはまず、サンプル動画を追加します。追加するサンプル動画は破損した動画ファイルと同形式で、再生可能であることが必要です。
サンプル動画の追加ができたら、「修復」をクリックしてプロセスを開始します。修復が完了したら保存します。開いた保存ウィンドウから保存場所を選択し、ビデオを保存、もしくは新しいフォルダーを追加して保存します。
Repairit
ホームページhttps://recoverit.wondershare.jp/video-repair-guide.html
RepairitはWindowsやMacで再生できない破損した動画ファイルを非常に簡単に修復できる無料ソフトです。WindowsとMac版の2つがあり、MOV、MP4、M2TS、MKV、MTS、3GP、AVIなど多くの種類のファイル形式に対応しています。
Repairitで破損したファイルを修復する方法を説明します。
まず、Repairitをダウンロードしてインストールし、起動します。修復が必要な動画を「+追加」をクリックして追加、右下にある「修復」のボタンをクリックします。あとは動画の修復の完了を待ち、修復できた動画を保存するだけです。
再生プレーヤーがファイルに対応していない場合
再生プレーヤーがファイルに対応していない場合、VLC Media playerで再生すると解決する場合があります。VLC Media playerについて使用方法もあわせて説明します。
VLC Media player
ホームページhttps://www.videolan.org/vlc/index.ja.html
VLC Media playerの提供元サイトでセットアップファイルをダウンロードし、セットアップファイルからインストールします。
動画ファイル、音楽ファイル、フォルダをドラッグ&ドロップ、もしくはメニューバーの「メディア」から以下の項目を選択することでファイルを再生します。
- ファイルを開く
- フォルダーを開く
- ディスクを開く
- ネットワークストリームを開く
- キャプチャーデバイスを開く
- クリップボードからURLを開く
「Ctrl+L」でプレイリストを開き、もう一度「Ctrl+L」を押すと元の表示に戻ります。プレイリストの操作方法の概要は以下のようになります。
- ドラッグ&ドロップで曲を追加
- 右クリック「ファイルを追加」「フォルダーを追加」で曲を追加
- 右クリック「プレイリストファイルの保存」からプレイリストを保存
- 右クリック「プレイリストの表示モード」からアイコン、詳細リスト、リスト、画像フロー表示への切り替え
- 「 」(スペースキー)再生/一時停止
- 「+」再生速度を上げる
- 「-」再生速度を下げる
Windows Media Player
Windowsのパソコンに標準装備されている多機能メディアプレーヤーです。コーデックの更新を自動的にダウンロードするため、あらゆる動画の再生が可能です。デフォルトの設定では1週間に1度、更新をダウンロードします。
Windows Media Playerの使い方
スタートボタンを押し、「全てのプログラム」をクリック。全てのプログラムの中にある「Windows Media Player」をクリックして起動させます。
初めての起動では設定画面が表示されるはずです。「高速設定(推奨)」を選び、完了をおします。
画面下部に再生コントロール領域と呼ばれるコントローラーが表示されます。マウスでカーソルを該当する場所に合わせると説明が表示されるので後はクリックするとコントロールできます。
コーデックが不足している場合
再生しようとしている動画や音楽ファイルを再生するのに必要なコーデックが不足しているために、0xc00d36c4のエラーが出てファイルが再生できない場合もあります。
そのため、再生しようとしているファイルの形式に合わせ、コーデックの更新を試してみることでエラーを解決できる場合があります。
コーデックを更新するためには、まず、使用している再生ソフトのヘルプなどを参考に、サポート情報でコーデックが最新かどうかを確認します。動画のコーデックがわからない場合には無料のコーデックチェッカーソフトを使用します。
動画で使用されているコーデックが再生ソフトにない場合は、新たにインストールしましょう。おすすめのコーデックチェッカー、MedalInfoを紹介します。
MediaInfo
ホームページhttps://mediaarea.net/en/MediaInfo
MedalInfoはメディアファイルのコーデック解析ソフトです。メディアファイルに使用されているビデオコーデックやオーディオコーデックだけでなく、ファイルの解像度やビットレート、アスペクト比やエンコードプロファイルなどを細かくチェックすることが可能です。
AVI、ASF、WMV、FLV、F4V、MP4、M4V、MKV、MKS、WEBM、MPG、MP2、MPV、OGG、OGM、OGV、QT、MOVなど対応しているコンテナは数多く、一般的なファイルであればほぼ間違いなく解析可能となっています。
MedalInfoの使い方
MedalInfoをダウンロード、インストールしたら、「MedalInfo.exe」を実行。初回の起動では「Preference」の画面で設定を行います。「Language」で日本語に設定すると日本語での表示に切り替わります。
メイン画面が表示されたら、コーデックを調べるファイルをドラッグ&ドロップします。すると、上部の「コンテナと全般情報」の欄にファイルのプロパティの概要が記されます。
ここの、ビデオストリーム欄に表示されるのが動画コーデック、「オーディオストリーム」欄に表示されるのが音声コーデックです。複数のファイルをドロップしたら、画面上部のプルダウンメニューで相席対象のファイルの切り替えが可能です。
K-Lite Codec Pack
ホームページhttp://www.codecguide.com/download_kl.htm
引用:https://www.gigafree.net/media/codecpackage/klitecodecpack.html
動画や音声ファイルを圧縮できる機能やサムネイルで動画の概要を表示する機能なども搭載しています。K-Lite Codec Packのインストールで、以下のようなファイルが再生できます。
動画ファイルは、
DivX 、 FLV 、Xvid 、MKV 、MP4 、AV1 、 RM 、 OGM 、 MPEG2 、 MPEG PS 、 MPEG TS 、 VC-1 、 WebM 、 MOV 、 H.264 、 H.265 、 3GP 、On2 VP6 、 On2 VP7 、 VP8 、 Theora など。
音声
AC3 、 True HD 、 DTS 、 OGG 、 AAC 、 MPC 、 FLAC 、 WV 、 APE 、 TTA 、 OFR 、 AMR など。
K-Lite Codec Packの使い方
K-Lite Codec Packを公式ページからインストールします。インストールしている途中に「Select Components」と表示された画面からインストールするコーデックを選ぶことができます。
引用:https://www.gigafree.net/media/codecpackage/klitecodecpack.html
K-Lite Codec Packには以下の4つの種類があります。
- Basic
- Standard
- Full
- Mega
ぞれぞれ含まれているコーデックが違うので、自分の必要なコーデックがどの種類にあるのかを確認してからインストールすると良いでしょう。
まとめ
動画の再生中にエラーコード、0xc00d36c4が出てしまうのはなぜなのかについてと、0xc00d36c4のエラーを解決する対策について解説しました。
動画視聴の際にエラーが出てしまうと慌ててしまうかもしれません。しかし、0xc00d36c4のエラーコードはこの記事で紹介したような方法を用いれば意外と簡単に対処することができるので慌てずに対処してください。
ぜひこの記事の内容を0xc00d36c4が出た際には参考にしていただければ幸いです。